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11月29日13時13分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081129-00000512-san-soci
東京・上野と札幌を結ぶ寝台特急「北斗星(ほくとせい)」。豪華な個室寝台車や食堂車などで知られる北斗星の車両が、近く東南アジアのミャンマーで走ることになった。
今年3月のダイヤ改正で北斗星の運転本数が1日1往復に減少し、余剰となった車両をJR北海道(本社・札幌市)が、ミャンマー側に売却したためだ。JR北海道が海外に車両を売却するのは初めてという。
28日午後6時には、昭和63年の運転開始から20年間にわたって北海道と本州を結んできた車両が北海道釧路市を出発、鉄路で積み出し港のある川崎市に向かった。
JR北海道によると、ミャンマー側に売却されたのは、北斗星に使われた24系客車18両と客車を引っ張るDD51系ディーゼル機関車2両。さらに183系気動車(ディーゼル車)8両も売却された。
北斗星は、今年3月15日のダイヤ改正まで1日2往復運行していたが、夜間における青函トンネルでの北海道新幹線建設工事が今年度、本格化したことから、1日1往復に減少していた。
使われなくなった客車は半年間以上、釧路車両所に留め置かれていたが、売却に伴い、2回に分けて、鉄路で積み出し港のある川崎市に向かった。
今月25日夕方に第1陣が釧路駅を出発し、函館市の五稜郭(ごりょうかく)駅を経由して北海道を離れた。28日は第2陣となる。
東南アジア各国では、鉄道車両の規格が近い日本の「中古列車」が人気だという。その豪華な食堂車や寝台車の魅力をはるか離れたミャンマーでも見せることになった北斗星。
北斗星A個室の設計に携わったJR北海道鉄道事業本部運輸部の後藤昭裕(ごとうあきひろ)専任課長(49)は「長い間活躍してくれた車両であり、お疲れさまと言いたいところですが、もうひと頑張りさせることになり、複雑な思いです。ミャンマー国鉄で使われるとのことで、ぜひ大切に使っていただきたい」とコメントしている。