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http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0904/200904_050.html
私が解剖学の授業を持つようになったとき,大学当局は私の研究室の改修工事を行った。このタイミングは偶然の一致だったのだが,結果的には最高のめぐり合わせとなった。 配管や電気配線などの機構を調べるため壁を開いたところ,一見すると何の意味もなさそうなもつれた構造が現れた。ケーブルとワイヤ,パイプが建物の至る所で奇怪なループとターンをなしている。まともな人間なら,こんなメチャメチャな混成物を建物に組み入れるような設計はしないはずだ。建物は1896年の建造で,電気系統などの設備部分は過去数十年間に何度か行われたその場しのぎの改修を反映している。 この世が完璧に設計された世界で過去の歴史的遺産を引きずっていなかったなら,私たちは痔やヘルニアといった疾患に苦しまずにすんだろう。そして,私の大学の建物の改修費もこんなに高くはなかったはずだ。
古生物学者。フィールド博物館館長で,シカゴ大学の組織・進化生物学科の副学科長,ロバート・R・ベンズリー記念教授を務める。生物進化史上の重要な転換点を示す化石の発見で知られる。爬虫類から哺乳類,そして水生生物から陸生生物への転換点を示す化石だ。これらの発見はグリーンランドからモロッコにわたる広範な調査の成果。2006年にはNature誌に「ティクターリク」の化石の発見を報告。魚から両生類に進化しつつある中間的な生物だ。 原題名 |
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