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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu171.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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日本のエネルギー効率は中国の10倍以上ですが、なぜかその
中国に対して「排出権=空気代」を払わなければならないのです。
2008年7月13日 日曜日
◆「排出権」を突き詰めると「空気の所有権」になる 7月9日 ワイルドインベスターブログ
http://wildinvestors.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_3cfc.html
「温暖化ガス」が何を示しているのかはいまだにわかりませんが、しばしば「CO2」のことを指しているようなので、ここでは「温暖化ガス=CO2」という前提で話を進めさせてもらいます。
二酸化炭素の排出権をカネで取引するという話があります。そう言うとなんだか他の動物にはマネのできない、人類の英知のように思うでしょう。しかし何かを燃やしてCO2を出すわけですから、裏を返せば「エネルギーや酸素を消費する権利」と呼べるわけです。
二酸化炭素排出権=エネルギーや酸素を消費する権利
さて、不思議なことにエネルギー効率が悪い国ほど大量の排出権を持つことになっており、それを持たない日本はその権利を買い上げることによってのみ、今までの経済活動が可能ということになっています。
・・・おいおい、ちょっと待ってくれよ。
世界でもトップレベルのエネルギー効率を誇る日本が罰金を払って、エネルギーを無駄遣いする国に報奨金を与えるつもりかい?それは環境汚染を奨励するだろうが!公正な国際競争とやらはどこへ行ったんだよ?
エネルギー効率の比較
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4060.html
(過去ログ)環境問題への疑問(1) カネを与えちゃマズイだろ!
http://wildinvestors.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/1_c2d2.html
「酸素を消費する権利」をある特定の国が多く持つということは、言ってみれば空気の所有権を認めることです。「日本人は息をするな。したければ俺様から空気を買え!」ということですな。
水や空気の所有権を誰かが持つのであれば、持たない者は奴隷以下です。逆らうと生きて行けないわけですからね。そしてそれをつきつめると生存権の問題に突き当たりますから、下手をすれば殺し合いになります。水や空気の所有権を誰かに与えることは危険なんです。
「エネルギーを所有する権利」は産油国などから買ったわけですが、それを燃やすためにはなぜか他のエネルギー消費国に「排出権」の代金を払わなくてはならない。日本のエネルギー効率は中国の10倍以上ですが、なぜかその中国に対して「排出権=空気代」を払わなければならないのです。・・・うーん。どう考えてもおかしすぎる???
だから私は、途上国がCO2削減目標に合意しないことも理解できますし、アメリカが京都議定書を批准しなかったことも理解できます。日本の産業界が排出権取引に後ろ向きであったことも理解できます。「おまえはこれ以上、息をするな!」という合意なんですから、ふつうはイヤがりますわい。
合意したらしたでもっと激しい争いが生まれ、下手したら戦争になるわけですから、無理に合意しなくたっていいんですよ。
この問題でもうひとつ疑問に思うのは、「その国の森林・田畑・海がCO2を吸収し、O2を生産していることをどうして無視するのか」ということです。
もちろん計算は難しいのでしょうが、日本の国土が生み出す酸素が、消費する酸素よりも多いのであれば他国にカネを払う必要はないはずです。
ちなみにこの記事によると↓、日本の森林は日本の人口の2倍を養える酸素を生産しているそうだ。ただし産業によって排出される二酸化炭素ははるかに大量なので、全然吸収できていないとのこと。それにしても、森林がほとんどなくエネルギー効率が悪い国にとやかく言われる筋合いはありません。
http://www.waseda.jp/student/shinsho/html/68/6824.html
仮に排出権に代金を払うとしても、それは二酸化炭素を大量に排出している国ではなく、「より少なく排出している国」か「森林その他で二酸化炭素を固定化している国」に払うべきだと思いますがね。
環境問題は大事だと思います。
しかし町内が汚れてみんなが困るからといって、それを日本の負担で解決する理由はありません。
排出権を取引するなら、日本はカネをもらう側であるべき。そうでなければ、各国がそれぞれの責任で国内環境の改善を競えばいいでしょう。
町内のゴミ屋敷に補助金まで払って、責任持たされるなんてやってられません。
◆環境問題への疑問(3) エコカルトは利権と差別に結びつく 7月12日 ワイルドインベスターブログ
http://wildinvestors.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_699b.html
55年サイクルでは1976年に太陽活動が底を打ったということは、10−11年サイクルを繰り返しながら2001年あたりでピークをつけ、引き続き10−11年サイクルを繰り返しながら2027−31年あたりで55年周期のどん底を迎えることになります。
太陽活動はすでに下り坂に入っているということですから、大気中のCO2濃度がほどなく頭打ちになるか下がるのであれば、「太陽活動説」の信憑性が上がります。逆にそれにもかかわらず温暖化が進むようであれば、人為活動が原因ということになるでしょう。
しかし仮にですが「太陽活動原因説」が科学的に正しいと証明されても、「CO2原因説」はなかなか死なないかもしれません。というのはそれが、利権やプロパガンダと密接に結びついている可能性が高いからです。
「なあんだ。温暖化の原因は太陽様だったのか! じゃあどうしようもないよね。アハハ」
で済ませてしまっては、面白くありません。これをカネあるいは権力に結び付けたい人々は大勢いるはずです。
くどうようですが、私はエコに反対しませんよ。大気汚染、土壌汚染、水質汚染などは深刻な問題ですし、それを解決しようとする政府や企業を応援しています。しかし「CO2排出権」はそれとは違うでしょ。汚染を進めている国に媚びてカネを払うのは、科学的でないばかりか逆効果です。
エコカルトはいとも簡単に、利権や差別の温床と化します。
「アメリカやロシアの先住民には沿岸捕鯨を認めるが日本人には認めない」
「相手に引き渡したはずの化学兵器を処理するため、日本が1兆円払う。しかし発掘されるのは日本製ではないものばかり」
こういった不条理な、差別とも呼べるような扱いが日本人に対していたるところで行われているのが実情です。
仮に温暖化の原因がCO2ではないと科学的に証明されたとしても、排出権は「でっちあげ利権シリーズ」の定番として存続するような気がしています。
そんなこと考えてたら、こんなビデオを発見しました。これもプロパガンダっぽい作りだが、俺はこっちを信じちゃうかな(笑)。「IPCCは他の国連組織と同じように政治的なもの(科学的組織ではない)」なんて言っていて笑った。
The Global Warming Swindle(地球温暖化詐欺)1−5
http://video.google.com/videoplay?docid=-642469597858991670&hl=en
http://video.google.com/videoplay?docid=-3254620128315043053&hl=en
http://video.google.com/videoplay?docid=8486751216888618909&hl=en
http://video.google.com/videoplay?docid=-8733072493656166413&hl=en
http://video.google.com/videoplay?docid=4354818942774262279&hl=en
(私のコメント)
「株式日記」はマスコミがあまり触れない問題や、触れたがらない問題を裏側からの視点で考察しているのですが、マスコミは金が絡んだ問題となると国民をいかに誤魔化そうかという方向で報道する。そこにはスポンサーが絡んでいるから大手のマスコミほど利権に絡んだ勢力の言いなりになる。
その点では「株式日記」は手弁当で書いているからスポンサーからなどの圧力がかからない。1億円ぐらい出してくれれば大手マスコミのように言いなりにもなっていいのですが、今のところそんなスポンサーは出てきそうもない。
最近の排出権ビジネスも地球の温暖化はCO2のせいだと言う事で大キャンペーンが行なわれているのですが、科学的な検証がなされていない。「株式日記」では温暖化しているのは、太陽のせいだろうと書きましたが、CO2は大気のうちの0,04%しかなく温室効果で上がるとは思えない。
むしろ太陽の活動の活発化で地球の海水温度の上昇で、海水に含まれていたCO2が大気に放出されると見たほうが科学的だ。だからCO2をどんどん出していいということではなく、石油や石炭などのエネルギーは有限であり無駄使いは許されると言うことではない。公害等も大きな問題だ。
排出権ビジネスも政治的駆け引きに使われているようで、国際会議で決めなければ意味はないのですが、アメリカとヨーロッパと発展途上国の利害調整はサミットなどの動きからしても難しいだろう。アメリカはエネルギーバカ食いの消費大国であり石油の4分の1をアメリカ一国で消費している。
アメリカが超大国でいられるのは石油のお陰なのですが、アメリカの国内油田は枯渇して石油輸入大国となって石油の値段は140ドル台にまで高騰してしまった。中国もアメリカに次ぐ石油輸入大国となりその勢いは止まらない。このままでは映画で出てくる「マッドマックス」の世界になりかねない。
つまり地球温暖化が問題と言うよりもエネルギークライシスが問題なのであり、石油に代わるエネルギー源は発見されていない。先進八カ国の目標としては2050年にはCO2排出半減を打ち出していますが、好むと好まざるとに関わらず石油石炭の枯渇と価格高騰で使えなくなってCO2は半分に減っているだろう。
問題なのはアメリカや中国のエネルギー効率が悪すぎる事であり、特に中国は日本の10倍もエネルギー効率が悪い。このまま放置していてもアメリカや中国はエネルギークライシスで国力は急速に衰退していくしかないだろう。アメリカには石炭もオイルシェルも沢山あると言う人がいますが、それらを採掘しているエネルギーは石油なのだ。
ワイルドインベスターブログでも書かれているように、排出権とは空気の売買であり、雲を掴むような話であり、でっち上げ利権なのだ。中国やインドなどは排出権を売買する事で只で省エネ設備が手に入ることなので、こんなぼろい話はない。金はどこから出すのかと言うと先進国の税金であり、日本のようにぎりぎりまで省エネして来たところは中国やインドの排出権を買えと言うことになる。
排出権ビジネスは結果的にかえって悪影響をもたらすのではないだろうか? アジアやアフリカや中南米の森林伐採は急速に進んでいますが、排出権は何の効果もない。CO2による温暖化という問題よりも森林伐採という自然破壊や環境汚染がもたらす悪影響のほうが大きいだろう。
しかしブラジルにアマゾンの開拓を止めろとか、中国に石炭発電を止めろとか言っても聞くわけがないのであり、発展途上国が経済発展するには自然破壊は避けて通れない。いずれ中国やアフリカは自然破壊と環境汚染で住むに耐えない国土となり自滅するだろう。正体不明の疫病も蔓延して止まらないだろう。
中国やインドといった人口超大国が経済発展すればエネルギーの枯渇と自然破壊と環境汚染は止められないだろう。それに対して経済援助で省エネと環境汚染などを止めさせなければなりませんが、排出権ビジネスはそれを利権にしようと言う試みなのだろう。しかし空気の利用権の売買は雲を掴むような話であり上手く行かないだろう。
日本は何かとアメリカや西欧諸国に頭を押さえつけられる立場になり金をせびられるばかりですが、日本のような省エネと自然保護を見習うべきと宣伝すべきだろう。しかし中国からはゴミや光化学スモッグがやってきて国境を越えた公害を撒き散らしている。中国は無理を重ねて経済発展してきたから環境汚染は放置されてきた。図らずも北京オリンピックは世界に中国の環境破壊をアピールする場となりましたが、人類にとってはパンドラの箱を開けてしまったようなものだ。
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