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環境省が「地球温暖化のメカニズムの説明」を訂正した!
http://www.asyura2.com/08/nature3/msg/310.html
投稿者 スパイラルドラゴン 日時 2008 年 7 月 09 日 08:06:16: 0zaYIWuUC0gac
 

http://blogs.dion.ne.jp/spiraldragon/archives/7366057.html より全文転載。

「らくちんランプ」の管理人スパイラルドラゴンです。今日は、2008年7月9日です。

(以下転載)

 「50年半減」世界全体の目標=中期国別総量も設定−G8首脳宣言・温室ガス(by 時事ドットコム)http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2008070800526
 北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で主要8カ国(G8)首脳は8日午後、2050年までに温室効果ガスの排出量を現状比でで半減させる長期目標について「世界全体の目標として採用を求める」ことで合意した。これを受け、G8は「国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)の全締約国と共有し、採択を求める」と明記した首脳宣言を発表。二酸化炭素(CO2)削減のためG8が「野心的な中期の国別総量目標」を設定することも盛り込んだ。(2008/07/08-23:50)
 
(転載終わり)

 上記の報道に間違いがなければ、日本政府は私の期待通りに、ポスト京都議定書の枠組みにおける基準年を、2005年(現状比)に設定することに成功したことになります。
 全ての日本人は、この一点の成果だけで、洞爺湖サミットは大成功したと評価すべきです。
 その理由は、ポスト京都議定書の「基準年」が2005年ならば、京都議定書を批准しているのに、実質的にCO2削減義務を負っていないEUとロシアの連中に、重い削減義務を課せられるようになるからです。

 さて、久しぶりに環境省のHPを覗いてみたら、大衆向けの「地球温暖化するする詐欺」のツールである「温室効果のメカニズム」説明図の、最新版パンフレット「STOP THE 温暖化 2008」http://www.env.go.jp/earth/ondanka/stop2008/index.htmlが掲載されていました。
 上の図は、2008年度版の「温室効果のメカニズム」の説明部の切り取りです。

 改訂された「温室効果のメカニズム」の模式図から、武田邦彦教授から誤りを指摘された温室効果ガスの「層」を示す表現が見事に消えていますが、温室効果ガスが地球放射赤外線の吸収した後に、地表面へむかって再放射する長い矢印は描かれたままですので、根本的な誤りはまったく正されていない内容だと思います。

 何故かというと、例えば下向きの矢印の出発地点が海抜1000メートルの場合、そこの気圧は地表面より低いので、相対的にその地点の温室効果ガスの気温は地表面より低くなります(ボイル・シャルルの法則)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%A4%E3%83%AB%EF%BC%9D%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%AB%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87

 よって、上空に漂っている温室効果ガスから地表面に向かって赤外線が放射されたとしても、熱エネルギーの移動は起きないのです(熱力学の第二法則)。
http://www.kdcnet.ac.jp/college/buturi/kougi/buturiko/heat/heat5/heat5.htm#dai2

 そして、模式図の下の「△温室効果のメカニズム」には、
 「地球は太陽からのエネルギーで暖められ、暖められた地表面からは熱が放射される。その熱を温室効果ガスが吸収することで、大気が暖められる」 と記述されていますが、この記述も間違っています(どう間違っているかは、本文の後半で記述します)。

 でも注目すべきは、「水蒸気」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E8%92%B8%E6%B0%97を温室効果ガスとして紹介している点です(ただし、その温室効果の寄与率の説明は間違っていますが)。

 「温室効果ガス地球温暖化仮説」がデタラメなので、デタラメを元にして描いた模式図や説明が、いつまでも正されることはないでしょう。

 ということで、今日は少し「温室効果ガス地球温暖化仮説」の決定的な矛盾点を1点だけ具体的に指摘しようと思います。

 「温室効果のメカニズム」の決定的な矛盾点は、大気の99%を占める窒素と酸素を、非温室効果ガスに分類していて、温室効果ガスが無かったら、地球の平均気温(地上の観測地点の平均気温)が−19℃になってしまうと主張している点です。

 この論理に従えば、水蒸気が殆ど存在しない砂漠の昼間の空気は、二酸化炭素のみによって加熱されることになりますが、二酸化炭素濃度は0.04%程度しかありませんし、99%を占めている窒素と酸素は地表放射の遠赤外線を吸収しないことになっていますので、人が立っている周辺の狭い空間においてさえも、著しい気温差が生じることになります。
 
 自分の周りの1万個の気体分子があって、その内4つだけが加熱されている状態を想像してみてください。または、例えば炭酸水を鍋に入れてガスコンロで加熱した時に、炭酸と水の加熱スピードに違いが生じるかどうかを想像すれば、直ちに「温室効果ガスが無かったら、地球の平均気温(地上の観測地点の気温)が−19℃になってしまう」という主張は、論理的に矛盾していることに気付くはずです。

 では、なぜ多くの学者が未だにこの矛盾点に気付かないのかというと、地球の温度をステファン・ボルツマンの法則http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%86%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%EF%BC%9D%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%84%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87で求めるときに、地球の「表面」を、「地表」と考えてしまっているからです。

 でも、ステファン・ボルツマンの法則を用いて、地球の温度を求める際には、雲によるアルベルトを計算式に組み込んでいるので、自ずと計算結果は気体を含む表面温度となるはずです。
参照:(1)地球の温度と温室効果
http://www.s-yamaga.jp/kankyo/kankyo-kankyo-3-1.htm
求められる原理原則・・地球温暖化論にみる「温室効果論」の欺瞞性
http://blogs.dion.ne.jp/spiraldragon/archives/6740810.html

 ステファン・ボルツマンの法則(黒体放射の理論)を用いて地球の気温を求めた場合の、正しい地球の気温の説明は、武田邦彦教授のHPに掲載されている「温暖化の学問(1)基本的なこと」http://takedanet.com/2008/05/post_d77c.htmlの中の説明文が、最も適切な記述だと思います。

(以下引用)

 まず、温暖化について原理的に考えてみると、太陽の光で地球に入ってくる熱と、地球から宇宙空間に出る熱は同じ量だから、黒体放射の理論から地表約6キロメートルの上空の温度はマイナス23℃付近であると推定される。

 地表約6キロメートルでマイナス23℃の時に、地表の温度は大気の組成、水蒸気の量、温暖化ガスの量で温度の傾きが変化する。最低でマイナス10℃ぐらい、最高でプラス35℃ぐらいと推定される。

(引用終わり)

 では次に、非温室効果ガスには全く保温効果が無いのかと、温室効果ガスの寄与率について検証してみようと思います。

 現実の自然界においては、太陽照射面に日陰がなければ、地表面の上の空気は一様に加熱されます。

 その加熱メカニズムは、地表面と気体との熱伝導加熱(接触加熱)です。
 地球大気の体積比は、窒素と酸素だけで99%を占めているので、地表面との熱伝導により加熱される気体のほとんどは、非温室効果ガスに分類されている窒素ガスと酸素ガスになります。

 そして、二酸化炭素が地表放射の遠赤外線を吸収した熱エネルギーは、二酸化炭素分子を振動誘起状態にさせ、周辺を取り囲んでいる窒素・酸素分子と衝突する、無放射緩和過程を経て失活することで、徐々に上空へと3次元的に拡散し、最終的には宇宙空間へと放出されるのです。

 ようするに、二酸化炭素による保温効果などは、地球大気の体積比から検証すれば、その熱的影響力など、限りなくゼロに近い物でしかないのです。

 そして、地球の温度調整効果の中で、気体が担っている最も強力な保温効果とは、断熱効果が高い性質の窒素ガス・酸素ガスによる、「大気圧(気体の質量と熱容量)」による保温効果です。

 そして大気圧の保温効果によって閉じこめられた地表付近の熱は、水の蒸発と凝結によって生ずる大気の対流(上昇気流)が発生する際に、強制的に上空へと運ばれます。この効果が2番目の温度調節効果(冷却効果)です。

 3番目の温度調節効果は、遠赤外線を吸収・放出する特性がある気体(水蒸気・CO2等)が、互いに遠赤外線を吸収・放出することにより、熱を留めることで生じる温室効果です。

 4番目の温度調節効果は、放射冷却が発生する気象条件での、二酸化炭素による保温効果です。

 つまり、二酸化炭素による温暖化効果は、寒い時期や寒い地域や、砂漠のような低湿度の場所だけでの効果に過ぎないのです。
参考資料:「温暖化の脅威を語る気象学者たちのこじつけ理論」・・・槌田敦(PDFファイル)http://env01.cool.ne.jp/global_warming/report/tutida03.pdf

 さて、最も強力な温度調節効果である大気圧の元になっている大気全体の質量変動は、太陽光照射エネルギーの変化によっても生じませんので、地球の気温を上下させるメカニズムとは、太陽光を反射させる効果が最も高い、成層圏より下部に発生する雲の量によって左右されるということになります。

 この雲http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B2が発生するメカニズムの一部を説いているのが、「スベンスマルク効果」です。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AF%E5%8A%B9%E6%9E%9C

 先日東大と名大の研究チームによって、「スベンスマルク効果」を肯定する内容の論文を発表されたので、もう暫くすれば「正しい気候変動メカニズム」が発表されると期待しています。
参照:屋久杉を使って1100年前の太陽活動の復元に成功2008/7/4(by 東京大学大学院理学系研究科・理学部)
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/press/press-2008-14.html

「地球の保温システム」で見過ごされている、窒素・酸素による保温効果(仮説)http://blogs.dion.ne.jp/spiraldragon/archives/7019014.html

スパイラルドラゴン拝
 

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