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(回答先: 太陽活動、10世紀の方が活発=屋久杉で周期確認−東大など(時事通信) 投稿者 gataro 日時 2008 年 7 月 04 日 19:55:53)
時事通信の記事元になっている論文のタイトルは「屋久杉を使って1100年前の太陽活動の復元に成功」です。
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/press/press-2008-14.html
上の図は、オーストラリア クイーンズランド州にある、ジェームズクック大学(James Cook University)http://www.jcu.edu.au/ees/所属のボブ・カーター教授(Robert M. Carter)http://myprofile.cos.com/glrmcが作成した、過去16000年の気温グラフです。
上のグラフの中の下のグラフは、過去2000年の気温グラフです。
グラフを良く見れば、現在より1000年前の頃(紀元10世紀)の気温が現在より高く、500年前〜100年前(15〜19世紀)の間は気温が低下していた事が確認できます。
今回の東大と明大の調査結果を紹介する記事の末尾には次のように記載されています。
>屋久杉の年輪から9〜19世紀の変化を調べたところ、10世紀ごろは9年周期と現在より激しく、15〜19世紀は14年周期と活動が低下していることが分かった。
東大と名大の調査チームの調査結果は、10世紀頃は太陽活動が激しく、15〜19世紀は太陽活動が低下していたという内容ですので、まさに太陽活動に比例して気温が上下している事を証明しています。
そして、@過去には近年の気温上昇スピードよりも急激に気温が上昇していた時代があり、Aその時代の人類は化石燃料を使っていなかった、Bよって人為的なCO2排出増が最大の要因で、近年の地球の気温が急激に上昇しているのだという「CO2主犯説」では、過去の急激な気温上昇を説明できない。という結論になります。
さらに、研究チームの論文の最後には、「太陽磁場(太陽風)が強くなると、地球に降り注がれる宇宙線の量が減少する。その結果、地球の雲の量は減少し、アルベド(反射率)が減少した分だけ暖かくなる」と記述されていますので、今回の論文は「スベンスマルク効果」(Svensmark effect)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AF%E5%8A%B9%E6%9E%9C を肯定する画期的な内容であると紹介するのが、正しい記事の書き方です。
そして東大と明大の研究者達が、IPCCの気温データを引用せずに、世界中の大都市の気温を除外した過去の気温データを独自に作成すれば、今回発表した論文の中の「人為起源の温暖化ガスの影響によって、気温が自然のサイクルでは説明できないほどに上昇していることを示しています」という記述は、除外すべき記述であることに気付くでしょう。
だって、世界中の殆どの観測地点の気温は、近年全く上昇していないのですから。
http://www.john-daly.com/stations/de%20bilt.gif
http://www.john-daly.com/stations/england.gif
http://www.john-daly.com/stations/eureka.gif
http://www.john-daly.com/stations/olenek.gif
http://www.john-daly.com/stations/fairmont.gif
(以下転載)
研究チームはさらに、炭素14によって復元された小氷期と温暖期における太陽の状態の変化と気温変動を比較し、太陽が気候を左右するメカニズムを探りました。
その結果、地球の気温変動が、日射量の変動よりも太陽の磁場の状態変動に大きく依存していることを発見しました(図2)。
太陽の磁場は、雲の形成に作用する可能性がある宇宙からの高エネルギー粒子(宇宙線(注3))を遮蔽する力を持っていることが知られています。
本来の気候が持つサイクルを理解する上では、太陽磁場の振る舞いを理解することが非常に重要であるということが示唆されました。
(転載終わり)
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