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http://blogs.dion.ne.jp/spiraldragon/archives/6901814.html より全文転載。
「らくちんランプ」の管理人スパイラルドラゴンです。今日は、2008年7月5日です。
上の図は、世界の都市化されていない地点の気温データを紹介している「What The Stations Say」に掲載されている、千葉県銚子市の1887年〜1995年の平均気温グラフです。
そして、http://www.k2.dion.ne.jp/~fusion88/LOVELOG_IMG/91E58DE3.jpgの図は、大阪市と京都府舞鶴市の1883年〜2001年の平均気温グラフです。
大阪市の気温が1945年頃から徐々に上昇しているのは、戦後復興の都市開発と人口増によってもたらされたものだと推測されますし、かたや海に面した港町の銚子市と舞鶴市の平均気温は、全く上昇していません。
もしも国民の大多数が、この銚子市と大阪市と舞鶴市の過去から現在までの平均気温推移を知るようになれば、近年の急激な温暖化を食い止めるためには、環境税の導入が必要不可欠な状況であると訴えるプロパガンダを、政府とマスコミが一体となって必至に展開しても、殆どの人が環境税導入に反対するようになると思います。
さて今日の本文は、「地球温暖化するする詐欺」撲滅のために、毎回痛快な切り口で地球温暖化の危機を煽っているマスコミ・政治家・環境NGO等をぶった斬っているメールマガジン「サマータイム制導入に反対する」の、 vol.275 発行日2006/07/10を転載します。
(以下転載)
【サマータイム制導入に反対する】 vol.275 2006/07/10 発行者:media
http://archive.mag2.com/0000144953/20060710232833000.html?start=580
●戦争難民…ではありません!(笑)
2月18〜19日夜にNHKで放送された環境ファシズム番組、「気象大異変」に関する話の続きです。
今回は、いよいよ、最後の一件、第二回の(9)、アラスカでの海岸浸食(北極海の氷の減少)のお話しです。
そう、追われる先住民、アラスカ州・シシュマレフ島のイヌピアックの悲劇です。
このネタ、前にもやりましたよね。
vol.167〜vol.170で。
そう、昨年11月3日に放送された、NHK・ニュース10です。
NHKは同じネタを懲りずに使うところがあるそうで、この番組でも、また、そういう悪いビョーキが出たのでしょう。
とはいえ、その手口は、ニュース10の時よりも、進化(笑)していたように思います。
たとえば、今回は、先住民への同情をより煽るために、子供たちの姿を多く報じていました。
ウ〜ン、なんだか、ベトナム戦争写真展みたいっすねー。
その種の人たちやシンパが、番組を作った…ってことかな?(笑)
ま、無理もありません。
なにしろ、環境「難民」の一例として取り上げられたのですから。
さすが、学芸のNHK!
●氷の減り方が全然違う!
ワトソン博士は、この北極海の氷の減少を、地球温暖化によるものだ!と決めつけていました。
つまり、『地球シミュレータの大予言』の正しさを証明するものと断言していたのです。
ところが、番組を注意深く見ると、それが大嘘であることに気付きます。
その証拠となるのは、氷の減り方の、あまりに大きな違いです。
地球シミュレータの大予言によれば、北極海の氷の形は、北を上とすると、下に凸の形になります。
ところが、2005年の実際の氷の形は、上に凸の形になっているのです。
まるっきり逆です。
しかも、曲率半径が全然違う。
実際の方が、メチャ小さい。(つまり、曲線のカーブがきついということ。)
“∩型”、もしくは、“Ω型”といったところです。
これだけ形が違ってしまったのでは、お話しになりません。
要するに、氷が減った原因は、地球温暖化ではなかった…ということです。
つまり、『地球シミュレータの大予言』とは関係のない現象だったのです。
ところが、番組では、この事実を見破られないようにしようとしたのか、2006年から2070年にかけての『地球シミュレータの大予言』(氷が減っていくありさまの映像)を、目にも止まらぬ速さで報じていました。
一年あたり、わずか5〜6フレームですよ。
ま、氷がみるみる減っていく(2070年には消滅する)さまを、効果的に演出しようとしただけかもしれませんけどね。
しかし、氷の減り方の違いを比較できなくする(=検証出来なくする)効果もあったことは事実です。
もし意図的なら、これは許し難い、悪質極まる騙しのテクニックでしょう。
●やはり暖流の影響
では、氷が減ってしまった本当の原因は、何なのでしょうか?
もう一度、実際の氷の減り方に注目しますと、まるでシシュマレフを中心に氷が解けてしまったかのように見えます。
つまり、まるでシシュマレフに、氷を解かす熱源があるかのように見えてしまうのです。
ということは、ここの住民たちが放出する熱が原因の一つとして考えられるのでは?
実際、映像を見てもわかるように、彼らの生活はかなり近代化されており、となれば、排熱量もかなり多くなるはず…。
この可能性については、以前も指摘しました。
しかしながら、それとは別の、もっと大きな要因が考えられるのです。
それは、ベーリング海側から、ベーリング海峡を通って、北極海側に、暖かい海水が流れ込んだ…という可能性です。
氷の減り方を考えるならば、これが最も合理的な推理と言えます。
では、なぜ、暖かい海水が流れ込んだのでしょうか?
それは、北太平洋で、暖流の勢いが強まったせいだと考えられます。
日本でも、その影響で海水温が高くなったでしょう。
北太平洋で暖流の勢いが強まったせいで、その影響がベーリング海にも及んだ…と考えられるわけです。
そもそも、暖流の勢いが強まるのは、貿易風や偏西風といった、大気の循環が乱れるからです。
となれば、このような影響があっても、なんら不思議ではありません。
●またも濃度分布は無し!
ちなみに、この理論なら、「昔ほど寒くなくなった」ことも説明出来ます。
となれば、この理論に注目すべきでしょう。
でも、“環境屋さん”たちは、死ンデモ受け入れないでしょうね。
あくまで地球温暖化のせいだ!と。
だったら、どこから排出されたCO2により、どこで、どれくらいのCO2濃度になったせいで、どれだけ温度が上がり、その結果、氷が解けた…ってこと、ちゃんと示しなさいよ!
番組では、そういうことが全く示されていませんでした。
この件でも。
またしても、です!
氷の減り方の不一致は、致命的でしょう。
それでも信じる?
●(祝)検証可能になりました!
何とも低俗な擬似科学番組ですが、収穫もありましたね。
それは、2006年〜2070年にかけての北極海の氷の減り方を予言してくれたおかげで、『地球シミュレータの大予言』が検証可能になったことです。
そう、百年後まで待つ必要がなくなったわけですよ。
なにしろ、2006年=今年の予言もしてくれているわけですから。
しかも、2070年には氷が消滅する〜ぅ!と、素人でもわかる予言をしてくれているわけですし…。
これは見モノです。
もう一度、番組(の録画)を、スローもしくはコマ送りで見て、みんなで検証しませう。(笑)
●原因の一つということは…
もし地球温暖化が原因なら、この地域の生態系にも影響が出ると思うのですが…
となると、狩猟にも影響が出ると思うのですが…
そうなっていないってことは…
もし地球温暖化が原因なら、この地域の気候も変わってしまうと思うのですが…
浸食の原因の一つとされる嵐が来るというパターンも、変っちゃいそうな気がするのですが…
そうなっていないってことは…
それとは別に、この番組では、興味深いことが語られているのです。
それは、氷が減ったことが、海岸浸食の「原因の一つ」とされていることです。
「原因の一つ」ということは、他にも原因があるということではありませんか。
それは、一体、な〜ぁに?
なぜ隠すの?
なんか都合の悪いことでも悪あるんすかぁ?
●「伝統的な暮らし」という詭弁
さてさて、番組では、またしても、「伝統的な暮らし」などという表現を使っていました。
あの暮らしぶりの、一体、どこが「伝統的」なのでしょうか?
彼らの生活スタイルは、全く近代的(あるいは現代的)です。
それが証拠に、人が住んでいない地域に移住するとなると、道路や空港など、インフラの整備が必要である…という主旨のナレーションがありましたでしょう。
「伝統的な暮らし」に、「空港」は無いんじゃないか?
それとも、彼らの先祖は、超古代文明の生き残りかなんかなのでしょうか?
「伝統的」なのは、野生動物の狩猟で生活の糧を得ている点だけでしょう。
あと、食事の前に、神に感謝の祈りをささげることぐらい。
こういうシーンは、同情を煽るためのイメージ操作っぽいですね。
「子供が○人います」なんてナレーションも、そうです。
移住先の住民との摩擦を回避するためにも、街への移住は何としても避けたい…という心境を伝えるのも、そうです。
彼らは、つつましい人たちであり、非などあるはずがない…悪いのは都会の連中だ…というわけです。
誤解の無いように予めお断りしておきますが、私は何も、「全ての責任が、この住民たち自身にある」と言っているのではありません。
ただ、「彼らの近代的な生活スタイルは、この地に向かない」と言っているのです。
なぜなら、近代的な生活スタイルは、エネルギー消費が多く、故に、温度を上げてしまう原因となる排熱の量も増えてしまうからです。
もちろん、そのことだけが原因というわけでもありません。
ですが、そういうことも原因の一つに十分なり得るのです。
寒冷地には寒冷地に合った生活スタイルというのがあるのです。
それを破ってしまっては、自然を壊すことになりかねません。
●近代的生活スタイルには不向きな寒冷地
さて、シシュマレフの話に続いて、ワトソン博士は、「海岸の浸食や、内陸部での永久凍土の融解など、温暖化の影響で被害を受けている村は、他にもあります」と、お説教を続けます。
そして、「アメリカ政府によれば、アラスカ州全体で、少なくとも184ヶ所に上っています」と教えてくれます。
シシュマレフだけじゃないんだぞー!ってなわけです。
ですが、その184ヶ所の村の人々の生活スタイルは、おそらくシシュマレフの人たちと同様なのではないでしょうか?
もしそうなら、これは全く説得力の無い話だと言わざるを得ません。
近代的な暮らしをすれば、排熱量が増え、氷や凍土が解けるようなことがあっても、別に驚くべきことではありません。
そんな村が184ヶ所もある…ということなのです。
おそらく、彼らの祖先は、寒冷地に相応しい、すなわち、排熱量の少ない、前近代的な生活をおくっていたのだろうと思います。
だから、問題が生じなかったのです。
ところが、今はそうではない。
「ここ数年」という表現を、どう解釈するか?です。
●人口増の事実は伏せる破廉恥
さらに気になるのは、アラスカ州の人口です。
まずは、先住民の子供の数。
「伝統的な暮らし」をしているということは、子供の数が多いということでしょう。
そういう民族が近代的な生活をするようになれば、排熱量は大いに増えるはずです。
また、これとは別の問題となるのが、軍事と関係のある人口の増加。
アラスカは、米国がロシアから買い取った地域ですが、第二次世界大戦の頃から、軍事的に重要視されるようになったそうです。
そのおかげで、人口が増えた。
これは、同地での排熱量の増加を招く原因に大いになり得ることでしょう。
特に、このことで増えた人口に相当する人たちは、「伝統的な暮らし」をする人たちではありません。
一般的な米国民らしく、豊かな物質文明に浸り、エネルギー大量消費生活を満喫する人たちが多いはずです。
となれば、排熱量は、かなり増加し続けたはずです。
特に冷戦時代は。
冷戦後も、北朝鮮や中国が存在しますから、その軍事的な重要度は、上がることはあっても下がることはないでしょう。
軍事施設が大量の熱を放出する事実も、見落としてはなりません。
となれば、氷や凍土が解けたり、温度が上がったりしても、別に驚くべきことではないでしょう。
呆れたことに、この番組では、こうした人口増加や軍事施設増加という事実は、完全に伏せられていました。
そのため、当然のことながら、それらの影響もスルー。
あくまで、CO2のせいにしようとしているのです。
これを「破廉恥」と呼ばずして、何と呼びましょうや?
●予言が事実にされてしまう番組
ワトソン博士の話は、さらに続きます。
「海に消えようとしている島や地域は、世界中に沢山あります」
と。
ところが、なぜか、その実態(?)を伝える映像は、無し。
代わりに登場したのが、やはり、地球シミュレータの大予言!
予言が、いつの間にか、事実になってしまう、この番組。
でも、こういうのって、NHKの科学関連番組では、よくあることなんですよねー。
ですから私はすっかり慣らされちゃってますけど、みなさんはどうなんでしょう?
●最後の最後まで煽り騙しまくり
さて、この他にも、映像はありませんでしたが、ネタにされていた異常(?)気象がありました。
たとえば、2004年の日本の台風の数や勢力。
あるいは、去年の米国のハリケーン。
いずれも、過去に例が無いと。
でもさー、たった一年の出来事だけで結論しちゃって、いいの?
たまたま、それらの年がそうだっただけかもしれないでしょう。
なぜ、年をおうごとに増えている・強くなっているはずのことを示す過去のデータを報じないの?
逆に、映像だけってのも、ありましたね。
竜巻とか山火事とかの映像。
でも、なぜか、地球温暖化との関連を示す説明は無し、という…。
一体、何のつもり?
要するに、恐怖を煽れればいいわけです。
これ、地球シミュレータの宣伝番組でしょ。
そして、環境や省エネを口実とした、対中支援の正当化。
意図がみえみえです。
自然科学(特に気象学)のことなどわからなくても、『地球シミュレータの大予言』の嘘を見破ることは可能です。
地球シミュレータの百年後の予想は、世界の経済が今のままのペースで発展し続けることを前提としています。
ですが、地球シミュレータが予言するような気象の異変がおきるのならば、世界の経済が今のままのペースで発展し続けることなど、あり得ないはずです。
まったくの“子供騙し”でしかありません。
何よりお粗末なのは、CO2がどうかかわるのか?というメカニズムの説明が全く無かったことです。
説明しようとすると、ボロが出るんですよ、これ。
だから、CO2の濃度分布も報じなかったわけです。
何とも人騒がせな、とんだ擬似科学番組です。
それでも、番組では、最後の最後まで、地球温暖化の恐怖を煽り続けていました。
そして、最後の〆のセリフ(ナレーション)が、これ。
「議論の間にも、気温は上昇し続け、地球の危機は、こく一刻と近づいています。」
だったら、その確かな証拠を示せっつーの!
どれもこれも“こじつけ”ばっかじゃん。
嘘も、百分報じれば、真実になる!? (注:番組合計時間)
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発行者:media( mediawoutagau@yahoo.co.jp )
お手数ですが、件名(Subject)に ST とご記入願います。
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http://mediax.hp.infoseek.co.jp/mm8/mm.htm
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を利用して発行しています。http://www.mag2.com/
(転載終わり)
スパイラルドラゴン拝
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