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北極の海氷面積が今夏に史上最小化の可能性があるという。北極の海氷は太陽光線を反射し地球温暖化を防ぐ働きをしている。この海氷面積が減少すると海水温が上昇し地球温暖化を加速させる。温暖化の加速はさらなる海氷面積の減少を加速させ、この正のフィードバック作用により北極の海氷は短期間のうちに消滅する可能性が高い。 北極の海氷が消滅に近づくと北大西洋の海水温が上昇するため、温度が上昇した海水は深海に下降しなくなる。このため表面の海水と深海の海水が循環する海洋ベルトコンベアの流れが遅くなりついには停止する。こうしたことが起こると赤道方向から北太平洋に流れ込んでいた暖流が止まり、ヨーロッパ地方は極端な寒冷化に見舞われる。 このシナリオが現実味を帯びてきた。 引用開始 北極海を覆う氷の面積、今夏に史上最小化の可能性(読売新聞) 昨年9月に観測史上最小を記録した北極海を覆う氷の面積が、今夏さらに縮小する可能性の高いことが、宇宙航空研究開発機構が行った衛星の画像分析で明らかになった。 北極海の氷は、冬と夏で周期的に増減を繰り返しながら、地球温暖化の影響で年々減少すると考えられている。この冬は、例年並みの広さまで回復したことが衛星観測で確認されていた。 宇宙機構は、米航空宇宙局の地球観測衛星に搭載した日本製機器を使った観測で、厚さのある古い氷(多年氷)の領域が減っていることを確認した。 過去6年間の4月20日の画像を比べると、多年氷を示す濃い水色の領域が2005年以降徐々に減り、今年は05年の半分近くになった。特に北極点付近では、多年氷が消えてしまった。 氷は薄くなるほど気温や水温の影響を受けて解けやすいことから、宇宙機構は「今夏の記録更新の見通しが強まった」としている。 http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080510-OYT1T00868.htm?from=main3 |
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