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http://blogs.dion.ne.jp/spiraldragon/archives/7050497.html より全文転載。
「らくちんランプ」の管理人スパイラルドラゴンです。今日は、2008年4月16日です。
私が以前アップした「地球を知る!」に、TKさんから、「地球温暖化」にみる「平均気温」の落とし穴!!というタイトルのコメントが卒せられました。
今回TKさんから寄せられた長文コメントは、今年の桜の開花日が早かったのは、温暖化の影響だと勘違いしている方々にこそ読んでいただきたい内容なので、ブログ本文として掲載します。
(以下転載)
「地球温暖化」にみる「平均気温」の落とし穴!!
「地球の平均気温」について
「地球温暖化」とは、【温室効果ガス】によって、【地球の平均気温】が上がることとしていわれる。
そして、IPCC などから出てくる『地球の平均気温の推移』グラフがあります。これがあらゆる「地球温暖化の証拠データ」みたいになっているようです。
この決定的間違い・落とし穴について指摘しておきたいと思います。
環境省HPに、「温暖化とは、人間の活動が活発になるにつれて「温室効果ガス」が大気中に大量に放出され、地球全体の平均気温が急激に上がり始めている現象のことをいいます。」(環境省)とある。
http://www.env.go.jp/earth/cop3/ondan/ondan.html
また、「地球温暖化とは、人間の経済活動などにより大気中の「温室効果ガス」の濃度が上昇し、熱放射が邪魔されるため地表付近の温度が上昇してしまう環境問題です。」と言うのもある。(k市)
http://www.city.kimitsu.chiba.jp/siminkankyou/hozen/ondanka/ondanka2.htm
「地球全体の平均気温が」が、「地表付近の温度が」になっているのだが、この違いはものすごくおおきいのです。
でも、上の環境省HPの方が正しくなければならないのだが、実際は全部下のほうの意味(地上)でつかっているようなのです。
此れは地球温暖化における、「シュテファン・ボルツマンの法則」の解釈の初歩的誤りと一体です。
「言葉」の意味(定義)をはっきりさせる事はあらゆるものにとって非常に重要です。『地球の平均気温』とは、大気の殆どがあるとされる大気の対流圏の中間5500mあたりにあるのです。
だから、そのデータがどのように作られ、どのようなものであるかに関わらず、地上のデータをいくら集めたところで、残念ながら『平均気温』が上がってるデータにはならないはずです。
大気と地表は熱的に一体のもので、「熱的」に切り離せないものなのです。いわゆるフトンの部分です。
温室効果論・放射平衡論では、フトンと言いながら矛盾があって、地表と大気が魔法瓶みたいに遮断され「熱伝導」などがないようだ。
本当は熱的に繋がってるので平均は上空にずれるし、人工衛星は是を測っていることになる。基本的にここが間違っているのです。
太陽からの日射の放射エネルギーは地球の大気中を通って地表面や海などに吸収される。
たとえ地表面などがいくら過熱されたとしても、地表面や海面などは「熱伝導」や「対流」あるいは、「赤外線放射」(地球放射=放射冷却)と言う形で「熱」を放出する。
そして、「大気」や海が熱を吸収し暖め、「放射冷却」や「熱伝導」、「対流」、蒸発」と言う形で、気温を下げ安定する。(エントロピー増大の法則)
その後も、相互に熱は影響しあって平衡しているのです。そして「温度差」が安定して、熱的には一体の「熱系」を構成します。「温度差」があるとき、「仕事=気象現象」が起きるのです。
「地球」には球体であることなどから「温度差」が常に発生します。この「温度差」を解消する大気の「熱移動」が異常気象を含む全ての「気象現象」です。
したがって、その「平均気温」としては地表とは限らないのです、『対流圏』の上空になるのです。
「地表」はせいぜい1mくらい上で、「ヒートアイランド」など「地表」の影響を強く受けるので、大気を含む「地球」(=大気+地表)全体の「平均温度」とはいえない。
(地球全体のあらゆる季節と時間と場所の、地表の平均温度など取れないし、それでない限り取ってみても意味無い。また、100年で0.何度とかの誤差の範囲を集めてみても何の意味も無いこと。)
・『地球』の平均気温:−18℃(地球=大気+地表)・・ここから出発しなければならない。
・「地表」の平均気温:15℃とされる・・・ここではない。
(「地球の平均気温」:−18℃とは、5500m上空のあたりです。此れは地表と大気を含めた平均気温で、実際人工衛星から測った温度と一致します。)
したがって、本当の意味での、意味のある『地球の平均温度』のデータとしては、残念ながら60年代以降最近人工衛星で測定したもの以外存在しないと言っていいでしょう。
本当に「地球」が暑くなってるか寒くなってるかについては、地表の温度だけではだめで、もっと長期間にわたる高空のデータが必要といえるでしょう。いくら人間が住んでるからといって、「地表」ばかり集めたところで何の意味ないのです。
特定の場所の温度を測ることはできても、それが地球の「平均気温」かと言われればノーなのです。そして一番「平均気温」に近いのは、上空になるのではないでしょうか。
よく目にする、温暖化の証拠みたいに「IPCC」が出す以下のグラフはそうした意味では、「地表」しかないので、『地球の平均気温」の要件を満たすものでは無いのです。
「“地球”の平均気温」のデータではないのです。細かく誤差の範囲です。何より日本でのデータともだいぶ違いがあるようです。
http://www.ihe.pref.miyagi.jp/~jyouhou/ClimateChange/Globe.htm
http://www.eco.pref.nara.jp/stop/whats3.html
☆植物の成長と開花システム(「休眠打破」について)
「休眠打破」・・寒さで目覚める性質
良く温暖化の例として桜の開花が早まったとか言われるが、あれは本当でない。本当は植物、特に温帯性の落葉樹で広く見られる性質だが、植物にはドウブツと同じように「休眠」する。
サクラの場合、形成した花芽を、夏から秋にかけて葉の中で作られる「休眠ホルモン」(アブサイシン酸)によって休眠を持続させるが、冬の低温が刺激となり、つぼみの成長が促進する。これを〈休眠打破〉 という。
休眠打破がないと次のステップである「開花」に繋がらない。「休眠打破」は冬の寒さが必要。休眠は人間と同じで寒さで目覚めるのです。冬寒く開花時期の春に暖かくなると言う開花のための自然のプログラムがあるだから温暖化では遅くなる。
実際、九州より関東の方が開花が早かったりするのはこのためです。
「桜の開花システム」は、寒気に当たることによって始動する。
冬いちばんの寒風が吹いた静岡の桜の方が、平均気温は高くても冷え込みが遅れた鹿児島の桜より先に、開花へ向けてスイッチオンしたことになって、当然開花の時期も早い。
http://osaka.yomiuri.co.jp/sakura/news/sr70222a.htm
*桜の開花条件
桜は、翌春に咲く花のもととなる芽を夏に作り、秋から冬にかけて「休眠」に入ります。花の芽は、冬の間、十分低い気温にさらされることにより、休眠から覚める「休眠打破」の状態を経て、気温の上昇とともに生長し開花に至ります。
冬に十分気温が下がらないと、「休眠」から覚めにくく、桜の開花は遅れがちとなります。また、開花は2月後半以降の気温が高くなると早まり、生長の時期にあたる2月以降の気温が高いか低いかで開花の時期が決まります。
http://weathernews.com/jp/c/press/2006/060227.html
http://www.sikasenbey.or.jp/~tsuge1026iwahiva/hanazukan/sakura.htm
http://www4.tokai.or.jp/IZU-OOMURO/to
http://osaka.yomiuri.co.jp/sakura/news/sr70222a.htm
http://www.nikkan.co.jp/newrls/rls0408a-01.html
「果樹の施設栽培」休眠現象の制御が重要
http://www.nca.or.jp/shinbun/20030307/engei030307.html
まとめ・・
・地球温暖化を示す【地球の平均気温】のデータはない。(地上の温度はいくら集めても地球の平均気温にならない。)
・「平均気温」が、100年に0.何度上がったというのは誤差の内でしかない。同時に、小さすぎて物理的に何の意味もない。
・「平均気温」は、「気象現象」等に何の影響も及ぼせない。(「温度差;寒気と暖気」が必要。)
・植物は温暖化すると、むしろ開花など生育が遅れることがある。これは生育には寒気と暖気が必要なため。(桜や果樹など植物の開花と温暖化は 直接関係しない。)
(転載終わり)
スパイラルドラゴン拝
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