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岡山・野宿生活者を支える会・越年炊き出し参加記(2)現れるか?自民党大物議員
さとうしゅういち2008/12/31
「岡山・野宿生活者を支える会」の越年炊き出しに参加して、白菜や水菜などの野菜を包丁で切るなどさせていただいた。地元の自民党衆院議員が「行けたら行く」と連絡してきたので期待していたが、結局来なかった。定額給付金は住所がないと受け取れないため、住所地確保の方法が話題になった。
12月28日から1月4日まで「岡山・野宿生活者を支える会」の越年炊き出しが毎日行われています。第1日目、28日の炊き出しは、毎日曜日の定例のものに含まれていましたが、29日からは年末年始の特別に入りました。
この日からは、毎日午後4時半に、岡山カトリック教会に集合です。
■調理で「役立ち」実感、男女共同参画「実践しまくり」
昨28日は、教会の外で調理したものを配りました。しかし、29日は、教会内で材料をメンバーが調理しました。メニューはトン汁、おにぎり、お菓子、みかん、干し柿です。
トン汁の材料のうち、野菜は、寄附によるものでした。本当に、いろいろな人に支えられているのだと実感しました。わたしも、白菜や水菜などの野菜を包丁で切るなどさせていただきました。
なぜか、包丁を動かしているうちに、自分自身の心が、不思議と、和らいできたように思えました。自分が少しでも役に立てているのではないか、という実感が出てくるからです。さらにいえば、この会の事務局長は女性であり、男女とも対等に作業をしていますから、わたしが担当している「男女共同参画社会」も「実践しまくり」です。
正直、今の仕組みなり、政治情勢の下では、わたしがさせていただいている役所の仕事と言うのも、隔靴掻痒の観があるわけです。「ここまでやりたい」と自分が思うところまでは、「できない」のが偽らざる実感ですが、今日はそれを吹き飛ばしてくれました。
もちろん、この延長線上に、一国民(有権者)として、社会の仕組みを変える努力(政治への働きかけ)をしていく必要があります。
■自民党議員「来るかもしれない」に期待
今日は、実は、前日、事務局長さんのところに、地元選出の自民党衆院議員が「こうした活動に関心がある。行けたら行くかもしれない。何かできることがあればしたい」という趣旨の電話が直接あったそうです。
わたしも少し期待しました。今の情勢では、与党・自民党に実態を知ってもらい、少しでもましな政策を打ってほしい、そう思います。
とりわけ、野宿者の方は、自民党(実際は自民党が頭が上がらない公明党)が推進する定額給付金を、受け取れない可能性が高いのです。住所を持っている人なら、日本人も外国人も差別なく1万2千円(65歳以上と15歳未満は2万円)を受け取れるのですが、野宿者の方はそうはいかない。住所不定なら受け取れない。あるいは、女性の方でDV被害に遭われて住所が定まらない、などと言うケースを想定すれば、なんと、DV加害者である夫が世帯主として受け取る、というとんでもないことになりかねないのです。
関連記事: 【定額給付金問題】丸投げされた知事・市町村長に公開質問状
そのことについて、自民党議員が、野宿者の方とも接することで、少しでも善処をしていただければ、と注目していました。
この地域には、民主党は比例復活の議員がいませんから、彼が唯一の議員です。平沼赳夫さんが離党し、片山虎之助さんが落選した今となっては、岡山県内で唯一ともいえる「大物与党国会議員」です。わたしはここ数年は、民主党など野党を支持してきましたが、自民党議員も現に選挙で選ばれた公務員である以上、とくに今の情勢の下では、憲法25条を力点的に守って仕事をして欲しいと思います。
もちろん、わたしのような平職員も、当然、県当局(上司)や労働組合幹部に意見を述べて、仕組みを改善させていくことは出来ますが、限界があります。やはり、選挙で選ばれた人が最終責任を取るのが民主主義です。
■「空振り」にがっかり
しかし、残念ながら、今日・29日にこの議員は来られませんでした。岡山駅前で演説はされていたようですが、来られませんでした。
選挙のためのパフォーマンスとして、関心を示しているふりをしたのでしょうか? いや、それでもいいんです。選挙向けのパフォーマンスでもいい。来て欲しかったのです。今日は来られなかったが、1月4日までやっています。選挙区回りをされているどこかのタイミングで来ていただければ……。
いや、極端な話、来ていただかなくても、とにかく、自民党であろうが、「公務員」として、とくに、憲法25条の生存権保障のため、全力を挙げていただきたい、と痛切に思いました。
■野宿者の皆さんに住所地確保の相談
今日は、わたしは、お菓子を配る係りをさせていただきました。昨日よりは慣れた分、スムーズにいきました。直接、「ありがとう」と言ってもらえるわけですが、むしろ、ありがとうといってもらえることに「ありがとう」です。
物資を配布している間、会のベテランの男性メンバーが、スピーカーで呼びかけていました。
「定額給付金は住所がないと受け取れない。皆さんの中には、実家が住所になっている人がいるだろうがその人は世帯主に行ってしまう。一方、住所地がない人は受け取れない。その辺をどうすればいいか、お1人お1人事情はあると思う。明日アンケートをしたいので、今日ひと晩考えてください」
■悲痛な声、永田町に届けよう
とにかく、住所地を確保して、それで、定額給付金を受け取れるようにしなければならない。もちろん、メンバーの方もわたしも、「給付金より、もっといい景気対策はいくらでもある。給付金は対策としてはしょぼいし、困っている人のところに行きにくい。しかし、自民党がごり押しするならば、行政が一番困っている人のところにもきちんと届けるべきであり、自治体が主体とはいえ、政府(自民党)もきちんと責任を果たすべき」というスタンスです。
この痛切な声が、永田町に届いて欲しいと思います。