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http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/081228/mds0812282345018-n1.htm
【ガザ空爆】イスラエルの狙いは何だ (1/2ページ)
2008.12.28 23:44
イスラエル軍はパレスチナのハマスが実効支配するガザ地区に対し、空前の大規模空爆に踏み切った。ガザからのロケット弾攻撃阻止だけでなく、2月のイスラエル総選挙前にハマスを可能な限り弱体化させておく狙いがあるとみられる。しかし、犠牲者が増えるほど、パレスチナ社会やアラブ世界でのハマスへの同情と支持は高まる。イスラエルの「戦略目標」は、いまひとつはっきりしない。
ハマスはエジプトが仲介し6月に成立したイスラエルとの一時停戦の延長を拒否し、今月19日に停戦が失効した直後から再びロケット弾攻撃を本格化させた。
ロケット弾は命中精度が低い上に威力も限定的で、イスラエルに深刻な軍事的脅威を与えているとはいえない。それでもハマスは年々、発射能力を拡大させ、時にはイスラエル側にも死者が出るようになった。
ハマスは、このロケット弾を「闘争」のシンボルとして有効に利用しており、今回の停戦崩壊後も数百発を撃ち込み、イスラエル軍を見事に“挑発”した。最大の狙いは、イスラエルが続ける「ガザ封鎖」と、その結果生じているガザ住民の困窮状態に国際社会の注目を集めることであり、できれば次の停戦交渉でアラブ世論を糾合し、ガザと国境を接するエジプトに国境開放を迫りたいところだろう。いまのハマスには、イスラエル軍の攻撃を招いても失うものはないのだ。
ただ、ハマスの誤算は、イスラエルの反応が予想以上に激しかったことだろう。パレスチナ人の犠牲者数が多いことは「イスラエルの残虐性」を強調する材料にはなるものの、報復を求める「身内」からの圧力も強まり、報復の連鎖に巻き込まれかねない。ハマス指導部がそこまで計画していたとみる向きは少ない。
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