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189 :無党派さん:2008/12/27(土) 15:06:17 ID:iDBlAddz
★「貧困の現場」
「派遣は人を人として扱わなくなる制度です」
「日雇い派遣、ワーキングプアという言葉を新聞やテレビでよく見聞きするでしょうが、
その実態や背景は意外と知られていません。この本では“貧困の現場”が今どこにあるのかを伝えたかったんです」
と、著者で毎日新聞記者の東海林さんはいう。
たとえばTさん・32歳。高校卒業後、正社員として会計事務所に就職したが、イジメに耐えられなくなって退職。
飲食店や雑貨店でアルバイトをする。そんな娘を親は「ちゃんとしてない」と怒る。
家を出たいと思った彼女は派遣会社に登録し、寮があるキヤノンの工場で働く。
だが「生産調整」のため3カ月で雇い止めとなり、寮を出なければいけない。
そして、製造派遣を転々とするうちに、ケガをしてしまう。
「彼女の場合、結局は住む場を失いネットカフェに泊まるお金もなくなり、夜中のコンビニを渡り歩いて朝を迎えるようになってしまいました。
何も特別なことを願っているわけではない、ごく普通に働きたいだけの若者が、
一歩まちがえると貧困におちいって体も心もボロボロになってしまうんですね」
コンビニの“名ばかり店長”だった28歳の清水君も、田舎のおばあちゃんの介護を1年半していた、やさしくて素直な子だった。
彼はやっとつかんだ正社員の座、店長の責任を果たさなければと歯を食いしばってがんばる。
バイトが休むと自分が出勤し、長時間の過重労働になって、うつ状態に。
診断書を出しても、「次の店長が見つかるまで休むのは待って」といわれる。
「雇用者側に、人間を雇っているという感覚がなくなっています。
雇い止めで寮を出されたらどうなるか、長時間働かせたらどうなるか、想像力が働かない。
派遣やフランチャイズという制度は、人を人と思わなくて済む制度なんです」
生活保護申請を受け付けない福祉事務所、夜勤中に事故死したブラジル人労働者……。
人間が交換可能な部品のように扱われる悲しい現実が、次々と紹介される。
「何千万人という非正規雇用の人がいます。彼ら、彼女たちのこういう厳しい現状をぜひ知っていただきたいですね」
http://news.livedoor.com/article/detail/3845659/