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【政治】 自民党にしかできない政治は、基本的に冷戦の終結とともに終わった 民主党も『日米基軸』と言っている
1 :ビーフ・・・・・φ ★:2008/12/24(水) 07:33:43 ID:???0
★自民党:不振の原因は 北岡伸一・東大教授に聞く
麻生政権で自民党政治が行き詰まっている。
衆院で空前の300超議席を擁しながら、政策の立案・遂行はたどたどしく、
不人気の内閣を立て直す復元力も乏しい。戦後半世紀以上にわたって
政治権力をほぼ独占してきた同党の不振は、どこに原因があるのか。
自民党史に詳しい北岡伸一・東京大学教授に聞いた。
◇「微調整政治」に限界
−−国内外の危機が深刻化しているのに自民党にそれを打開するエネルギーが生まれてこないのはどうしてでしょう。
「自民党にしかできない政治は、基本的に冷戦の終結とともに終わった。
冷戦時代は目をつぶっても日米同盟基軸でやっていける政党が必要だった。
しかし、今や強力な野党である民主党も『日米基軸』と言っている。
自民党は重要な存在ではあるが、唯一の存在ではなくなった。
小泉純一郎さん(元首相)が自民党の根底を切り崩すような政策を訴えた時、成功したら変わると指摘していたが、
最初に打ち出した道路特定財源の一般財源化ですらいまだにめどが立っていない。
つまり自民党は十分に変われなかった。集票組織に資金を還流して支持を集めるスタイルの政治は終わっているのに」
−−自民の不振は麻生太郎首相の個人的な力量の問題と、自民党の構造的な問題と、どちらの要素が大きいのでしょう。
「両方だろう。党首力というのは、個人の人気ではない。政治システムを動かす力だ。
麻生さんは小派閥の悲しさでサポート体制が弱いし、言葉が正確ではないから軽いとみられて、下から反対論が出る。
首相の言うことに与党内からいくらでも批判が出るようになったら政権党は持たない。
冷戦と中選挙区の産物である自民党の派閥システムが、かつてのように人材を育成したり、政策を熟成させる機能を持っていない」(続く)
ソース http://mainichi.jp/select/seiji/news/20081224ddm005010067000c.html
続きは>>2-5あたりに
2 :ビーフ・・・・・φ ★:2008/12/24(水) 07:33:51 ID:???0
>>1の続き
−−構造的な問題だとしたら、小泉元首相のような人物の登場は、自民党史上で偶然なのでしょうか。
「そんなことはない。自民党は森政権で行き詰まり、やっぱりチェンジ・オブ・ペースの意味を込めて
小泉さんというカードを出してきた。でもあれが最後のカードだった。
彼のワンフレーズ・ポリティックスを国民もメディアももてはやして、ワンフレーズ・ソサエティーになってしまった。
つまり麻生は面白いとかつまらないとか、好きだ嫌いだとか。
政治家を判断する尺度としては無意味なものがまかり通るようになった」
−−自民党に復元力はでてきますか。
「容易ではないだろう。指摘しておきたいのは、衆院の優越性に関する憲法の規定が不十分なため、
衆参のねじれに直面した途端、大きな力で政治を動かすことができなくなってしまったことだ。
インド洋での給油活動を延長する法律で自民党は公明党に配慮し、1年の時限立法で対応する
『微調整の政治』しかできず、その結果、内閣が二つも倒れてしまった。参院が強すぎるという
問題とセットだが、こういう新しい事態に直面した時こそ政治家の知恵の出しどころだ。
戦前だって明治憲法の下でも、上院の多数と下院の多数が連携する仕組みを模索してきたのだから」
【聞き手、編集委員・古賀攻】
■人物略歴
◇きたおか・しんいち
東京大法学部卒。日本外交史専攻。04年から政府の国連代表部次席大使を務めた後、06年に同大教授に復職。
日中歴史共同研究委員会の日本側座長も務める。60歳。
以上