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民主国会人事/衆院選へ“解散シフト”
民主党は、来年一月五日召集の通常国会に向け、主戦場の衆院予算委員会に菅直人代表代行、枝野幸男
元政調会長ら論客を起用。交渉の場となる衆院議院運営委員会には、選挙に強い玄葉光一郎元幹事長代理
らを充てた。冒頭から麻生太郎首相に論戦を仕掛け、予算案などをめぐる駆け引きで首相を追い込もうとす
る“解散シフト”だ。
「菅君を筆頭にしてくれ」。小沢一郎代表の指示が民主党国対幹部に下りてきたのは今月十六日。菅氏が
就く予算委筆頭理事は、論戦だけでなく交渉も担う忙しい役職。党ナンバー2の就任は異例。戸惑う菅氏は
党本部で小沢氏と面談。「通常国会最大の攻防戦は予算委で行われる。ぜひやってくれ」。小沢氏は菅氏を
口説き落とした。
菅氏は「政治と宗教」問題にも熱心。公明党を揺さぶるため、支持母体の創価学会を相手に損害賠償請求
訴訟を起こした矢野絢也元公明党委員長の参考人招致をちらつかせるのではないか、との警戒感が公明党
に広がっている。
理事に就く枝野氏は予算委筆頭理事を二度経験した予算審議のベテラン。迫力ある質問に定評のある仙谷
由人元政調会長も集中審議の常連だ。
与党が多数を占める衆院議運委は民主党にとって難所。担当者はなかなか地元に帰れない。筆頭理事に
就く玄葉氏の選挙強さは同党内で一、二。理事の渡辺周衆院議員の地盤も固い。玄葉氏は「国民に分かり
やすい国会運営を実現するため、いくらでも汗をかく」と意欲を示す。
攻撃的な民主党の布陣について、自民党の大島理森国対委員長は「できるだけ速やかに二〇〇八年度
第二次補正予算案を仕上げてほしい」と、協調路線を要求。菅氏については「菅さんだろうが“健さん”だろう
が、わが方はわが方の方針でやる」と述べ、平静さを装う。
予算委の隠れた“目玉”は北海道・ニセコ町前町長の逢坂誠二氏の起用。第二次補正予算案の審議で最も
注目される定額給付金問題で、仕事を丸投げされる地方自治体の立場からの追及が任務となる。
焦点となっている雇用問題でも、これまで枝野氏らが派遣労働に絡む偽装請負問題で参考人招致を求めて
きたキヤノンの御手洗冨士夫会長(日本経団連会長)を、関連会社の非正規労働者大量削減などに絡めて
招致を求める方針だ。
だが、「追いつめれば追いつめるだけ首相は解散を回避しようとする」(民主党幹部)との見方もあり、菅、
玄葉両氏らの力量が問われることになりそうだ。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/seikyoku/20081219.html