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123 :無党派さん:2008/12/19(金) 00:48:42 ID:JD20oDMR
◆自民党の矛盾を考える時、根源は小泉純一郎政権にさかのぼらざるを得ない。
今日の自民党の行き詰まりの原因は、小泉が作りだした。
あるいは、小泉自民党の栄華を支えた要因が、今ではことごとく自民党の足を引っ張る結果となっている。
まず、ポピュリズムと擬似的直接民主政治という手法が挙げられる。
小泉は自民党の派閥政治を否定し、国民に直接訴えかけ、世論の支持を背景に政策を実現するという手法を採った。
見せ物としての政治に慣れた国民は、次のリーダーにも同じような演技を要求する。
政党政治がリーダーの個人的力量に依存するような仕組みを作ると、リスクはきわめて大きい。
だめなリーダーが表に立つと、政党全体が沈没してしまう。
実際に、小泉ほどの演技力を持たない政治家は、たちまち舞台から転げ落ちたわけである。
福田の場合、国民に訴えるべき中身を持たないうちに首相の座が転がり込んでしまった。
そもそも家業を継ぐ感覚で政治家になっただけに、国民に訴えるべきメッセージを持たないのも仕方なかった。
もう一つは、政策面における小泉政治の負の遺産である。
小泉構造改革は、政治による再分配機能(セーフティーネット・社会保障)を縮小したら世の中はどうなるかという壮大な社会実験であった。
小泉自身が権力の座にあった時は、改革という意味不明のスローガンによって、その実態は覆い隠されていた。
しかし、小泉退陣と共に、貧困の拡大、不平等の拡大という政策の帰結が明らかになった。
小泉後継の安倍晋三は、ナショナリズムの鼓舞という手法によって、再分配によらない国民統合の方法を模索した。
しかし、国民はノーを突きつけ、安倍もあえなく退陣した。
福田は、どのような政策によって国民を束ねていくかという問題について、優柔不断であった。◇
方向感覚を失った福田は、この夏の段階で政権を担う気力、知力を失っていたのだろう。◇
しかし、今こそまじめに政党政治の将来を見据える時である。
政治の混迷は、日本国民が小泉の目くらましに会い、思考停止状態に陥ったことに端を発している。
同じ間違いを繰り返してはならない。◇
来るべき総選挙では、政権担当能力を失った自民党を罰することが、最大のテーマとなるべきである。(後略)(週刊金曜日9月5日号・山口二郎)