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執行部が政権批判封じ/非公認カードでけん制
自民党執行部と党内各派幹部が、内閣支持率急落を受けて広がった党内の麻生政権批判の封じ込めに動きだした。次期衆院選での非公認もちらつかせる執行部サイドの強硬姿勢に、批判勢力はひとまず発言をトーンダウンさせているが、党内の閉塞(へいそく)感は強まるばかり。遅くとも二〇〇九年度予算案成立後に党内政局が再燃するのは確実との観測も出ている。
「跳ねっ返りはいつも決まっている」。麻生太郎首相は今月上旬、周辺にこう漏らした。この発言は、首相批判の急先鋒(せんぽう)の渡辺喜美元行政改革担当相や中川秀直元幹事長らに対する強い不快感の表れと受け止められた。
それから数日たった十二日。午後に予定されていた首相と中川氏の会談が突然中止された。「国会日程が立て込み、時間が取れなかった」というのが表向きの理由だが、中川氏サイドが「首相に請われたので会談に応じる」と説明したことに怒った首相が取りやめたとの見方が党内では有力だ。
中川氏サイドには、首相との会談が、同氏が足場とする党国家戦略本部の活動再開のきっかけになるとの期待もあったが、戦略本部の「開店休業状態」は今後も続くことに。中川氏が所属する町村派でも、先の総裁選で首相を支持した代表世話人の町村信孝前官房長官は細田博之幹事長に「戦略本部は活動させるな。休眠させておけばいい」と“指示”したという。
次の選挙が不安で右往左往しているだけで、首相を引きずり降ろすだけのエネルギーも組織力もない―。首相周辺や党執行部の強気の背景には、こうした現状認識が見え隠れする。
古賀誠選対委員長は今月上旬、中堅・若手グループ「速やかな政策実現を求める有志議員の会」で渡辺氏らと行動をともにする一部議員に「テレビで好き勝手に首相を批判していると、いずれ後悔する」と直接警告した。
これを伝え聞いたメンバーの一人は、選対幹部に会い「私は政策を議論するために入っただけ。渡辺氏らと一緒にしないでほしい」と釈明に努めた。
ベテラン議員も例外ではない。政界再編を視野に野党幹部との接触を強め、定額給付金にも公然と反対していた山崎拓前副総裁には、河村建夫官房長官らが発言自粛を要請。山崎氏は十一日の派閥総会のあいさつで「党内結束が重要なので、いろいろと申さないつもりだ」と宣言した。