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http://www.asahi.com/politics/update/1209/TKY200812080385.html
揺らぎ始めた「3分の2」 政権に見切り、分派活動(1/2ページ)
2008年12月9日1時43分
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朝日22%、読売21%、毎日21%――。全国紙が8日、麻生内閣の支持率急落を一斉に報じ、麻生首相のままでは与党が総選挙を戦えないことが鮮明になってきた。自民党の下野が現実味を増すなか、政界再編に活路を見いだそうとする動きも出てきた。
首相批判の急先鋒(きゅうせんぽう)である渡辺喜美元行革担当相が8日、国会近くのホテルで開いたパーティー。自民党の中川秀直元幹事長、小池百合子元防衛相らに加え、民主党の枝野幸男元政調会長や松本剛明前政調会長も駆けつけた。
中川氏が「渡辺喜美は我が党改革派のど真ん中にいる。そう遠くないときに本当の出番、勝負どころを迎える」と持ち上げれば、枝野氏も「民主党に来て一緒にやっていただけるのか。わからないが、国のために頑張っていただければ」とエールを送った。小池氏も「この国の仕組みを根こそぎ変えるかという点では、民主党と共通する課題を抱えている」と呼応した。
渡辺氏は塩崎恭久元官房長官らとともに衆参の中堅・若手24人で、第2次補正予算案の今国会提出を求める有志議員の会(通称・24人の会)を結成。衆院解散も2次補正も先送りした首相を批判し、政界再編の意欲を示す。
「17人を超えたら衆院再可決ができなくなることを、ずっと意識してやっている」
24人の会の一人は言う。衆院議員17人が造反すれば再可決に必要な「3分の2」を割り、麻生政権はたちまち立ち往生してしまうのだ。
自民党執行部にも、動揺は広がる。
「自民党国会議員の7割から8割が、麻生政権で選挙をやって与党にいられるのかと疑問を持っている。私たちは、がけっぷちにある」
石原伸晃幹事長代理は5日、自らのパーティーでこう語った。前日、所属する山崎派幹部に「24人の会に参加したいが、どうすればいいか」と相談し、引き留められていたという。