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http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008112700753
立てこもりホテルで救出作戦=イスラム過激派の犯行説強まる−印ムンバイ
【ニューデリー27日時事】インド西部の都市ムンバイで起きた同時多発テロで、治安部隊は27日、武装グループが立てこもった繁華街の高級ホテルで人質の救出作戦を展開した。地元マハラシュトラ州警察幹部は現地のテレビに対し、タージ・マハル・ホテルの人質が「全員救出された」と言明。ただ、もう一つのトライデント・ホテルでは宿泊客らが依然人質に取られているとみられ、現場周辺は緊迫した空気に包まれている。
日本政府筋は、邦人8人が武装グループの立てこもる2つのホテルから脱出できない状態にあると明らかにした。また、日本外務省はムンバイ総領事館が把握する在留邦人268人と出張者28人全員の無事を確認したと発表した。
ホテルに立てこもっている男の1人は同日、地元テレビに電話で「デカン・ムジャヒディン」という組織に属しているとした上で、「インドで逮捕されたムジャヒディン(イスラム聖戦士)全員を釈放」するよう要求した。
これより先、同名の組織を名乗る犯行声明が複数の報道機関に電子メールで送られており、事件はイスラム過激派の犯行である可能性が濃厚となっている。男はテレビに対し、グループは7人だと述べた。
AFP通信などによると、人質には外国人も含まれ、これ以外にホテルに閉じ込められた人もいるもようだが、人数は明らかでない。武装集団は2つのホテル以外に複合ビルも占拠しており、同ビルに入居するユダヤ教関連施設の聖職者が人質となっているという。
今回の事件で日本人男性1人が犠牲になっており、ロイター通信によると、死者はこれまでに少なくとも101人に上った。(2008/11/27-20:34)