★阿修羅♪ > 昼休み14 > 168.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200811/2008112300130
麻生政権、司令塔は大島氏=首相の盟友「すきま風」も
定額給付金や道路特定財源からの地方への1兆円配分などで政府・与党が迷走を続ける中、麻生太郎首相の盟友でもある自民党の大島理森国対委員長が、政権の事実上の司令塔としての存在感を増している。衆院解散戦略では首相との「すき間風」もささやかれた大島氏。延長必至の今国会では、野党の攻勢をかわしながら傾きかけた政権の屋台骨を支える難しい作業を強いられる。
「今国会は間に合わない。通常国会冒頭に出す。(税収減に伴う)減額補正とパッケージだ」。2008年度第2次補正予算案の今国会提出を迫る小沢一郎民主党代表に首相が明確な言質を与えなかった17日の党首会談の直後。大島氏は同党の山岡賢次国対委員長に対し、提出は来年1月召集の通常国会と明言した。野党が勢いづく今国会に定額給付金の財源の裏付けとなる2次補正を提出すれば、審議紛糾は避けられないと見た大島氏が、もの言わぬ首相官邸に代わって政局の流れを主導した形だ。
大島氏は自他共に認める「国対のプロ」。自民党総裁選で支持し続けた首相の信頼は厚い。麻生政権発足時には首相から「官房長官をやってくれ」と懇請されたが、「衆院解散の舞台づくりをしなければいけない」として、自ら国対委員長再任を求めたとされる。
しかし最近は、そんな2人の間に距離を感じさせる場面も目立ち始めた。首相と小沢氏の党首会談では、民主党側から山岡氏が同席したものの、大島氏は欠席した。新テロ対策特別措置法改正案などの採決拒否をちらつかせる同党を警戒し、党首会談の開催自体に否定的だったのが原因との見方が専らだ。
大島氏は12月1日、党国対委員長としての在任日数が1128日となり、中川秀直氏を抜いて歴代最長となる。記録への道がそのまま「ねじれ国会」のいばらの道でもあると悟っている大島氏は21日、記者団から感想を求められ「来週くびになるかもしれないし、尊敬の対象になる記録でもない」と素っ気なく答えた。(了)(2008/11/23-15:04)