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誤読連発の麻生は「読字障害」? 養老孟司氏が分析
「未曽有(みぞう)」を「みぞゆう」、「踏襲(とうしゅう)」を「ふしゅう」など麻生太郎首相が漢字の
誤読を連発しているが、ベストセラー『バカの壁』で知られる解剖学者で東大名誉教授の養老
孟司氏は「読字(どくじ)障害ではないか」との見解を示した。
読字障害とは、知的能力に異常がないのに、書かれた文字を読むことが困難な症状で、原因は
分かっていない。欧米では人口の10%、日本でも5%が何らかの読字障害を抱えていると言われ
ている。
ただ、「読字障害の人は、特異な能力を発揮することが多い」と養老氏は指摘する。
発明家のエジソンや理論物理学者のアインシュタイン、芸術家ではロダンやピカソ、推理作家の
アガサ・クリスティや俳優のトム・クルーズなど天才的な能力を発揮した人も読字障害だったと
いわれている。政治家ではチャーチル元英首相やブッシュ米大統領らの名前が取りざたされている。
麻生首相は学習院大政経学部卒で、スタンフォード大大学院やロンドン大政治経済学院への
留学経験もあり英語も堪能。麻生セメント社長として企業経営の経験もあり、日本青年会議所
会頭も務めた。クレー射撃の選手としてモントリオール五輪にも出場経験がある。知的能力や
運動能力ともに、人より劣っていては不可能な経歴ばかりだ。
そんな麻生首相が誤読を連発したことで、首相としての資質を疑問視する声も高まっているが、
逆に養老氏はプラスの側面に目を向ける。
「読字障害は病気ではない」としたうえで、「官僚が漢字を読み間違えることは絶対になく、政治家
が同じ能力で競っても勝てないだろう。官僚と戦うためには別の能力を持つ人が必要だ。麻生
首相やブッシュ氏は時代に求められたとみることもできる」とエールを送った。
景気対策や年金問題など政権が抱える課題は山積している。麻生首相にはいまこそ天才的な
能力を発揮してほしいところだ。
ZAKZAK:http://www.zakzak.co.jp/gei/200811/g2008112601_all.html