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囲碁
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囲碁
囲碁(いご)は、碁盤と呼ばれる盤上にそれぞれが一色を持って二色の碁石(石)を置いていき、自分の石で囲んだ領域の広さを争うゲーム。単に碁(ご)とも呼ぶ。
目次 [非表示]
1 概要
2 用具
3 ゲームの概要
4 ルール
4.1 着手に関するルール
4.2 勝敗に関するルール
5 対局の進行
5.1 序盤
5.2 中盤
5.3 終盤
6 基本戦略
6.1 布石
6.2 石の形
6.3 厚み
6.4 石の働き
7 歴史
8 囲碁の別称とその意味
9 囲碁に由来する慣用表現
10 囲碁を扱った作品
10.1 文芸
10.2 漫画
10.3 映画
10.4 その他
11 その他
12 脚注
13 関連項目
14 外部リンク
[編集] 概要
アブストラクトゲーム、ボードゲームの一種で、ゲーム理論の言葉で言えば二人零和有限確定完全情報ゲームである[1]。
非常に古くから東アジアを中心に親しまれてきた遊戯で、そうした文化・歴史のなかで爛柯(らんか)をはじめとした様々な別称を持つ(#囲碁の別称とその意味)。また、近年インターネットを経由して対戦するネット碁も盛んである。
[編集] 用具
碁石碁盤
板の上に、直交する縦横それぞれ同じ本数の直線を引いたもの。碁石を置くのは縦線と横線の交点である。一般に、縦横19本ずつの19路盤が使われる。初心者向け、お好み対局向けに13路盤や9路盤、7路盤や6路盤もあり、古来使用されたものには17路盤も存在した。線は最も外側にあるものから順に第2線・・・第5線あたりまでこのように呼ぶ。また第4線の交点や中間、碁盤の中心にある黒点を星と呼び、19路盤の場合、9つある。星のうち中央にあるものを特に天元という。
碁石
単に石ともいう。黒・白の二色あり、合わせて碁盤を埋め尽くせる数(黒181、白180)だけ用意される(グリーン碁石ならば、濃い緑と薄い緑の二色である。)。碁石を入れる器を碁笥(ごけ)と言う。盤上の碁石を数える時の単位は子(し)であり、一つを一子(いっし)、二つを二子(にし)などと表す。
[編集] ゲームの概要
囲碁の目的は、できる限り大きな地(定義の詳細は、ルールの項参照)を確保することである。ゼロ和ゲームなので、上記の目的を自分は達成しやすく、相手には達成しにくいように、できるだけ効率良く石を配置することがゲームの戦略となる。
他のゲームと比較して、囲碁の著しい性質として指摘されるのが、ルールが単純で、石(将棋で言えば駒に相当)を置いて良い場所にきわめて制約が少ないことである。このことが、着手の選択肢に大きな幅を与え、戦略的には囲碁は他に類を見ない複雑なゲームとなっている。こうした事情から、チェスなどでコンピュータプログラムが世界チャンピオンを破り、将棋でもプロの実力に接近しつつあるのに対して、コンピュータ囲碁ソフトがいまだに(2007年現在)アマ中級程度という現状を生み出している。
またパスがルール上認められているのも特徴的である。二人で行うボードゲームでは、自分の手によって局面をこれ以上良くできない状況(戦略的飽和状況)等において、自分の手番でパスをする(なにも指さない)ことが有効となることがありえるが、将棋やチェスなど囲碁以外の多くのゲームではこのような場合であってもルール上パスができないため何らかの局面の打開を行うか、当面の状況を変えないような手待ちを行う必要がある。これに対して囲碁はパスが認められているため、パスをすることでこうした局面で最善の状態を保つことができるということは理論的には可能である。[2]この場合、対局者双方がパスを繰り返してはゲームが進行しないため、両者のパスをもって対局の停止とすることがルール上定められている(対局者が合意した場合、対局はいつでも再開できる)。
戦争と囲碁には、著しい類似性が見られる。地を領土、石を兵力に例えると分かりやすい。のみならず、戦略の自由度などからも、現実のモデルとして利用されることもあり、古くから囲碁における格言などを現実世界の意思決定に応用するような書籍なども出版されている。また、駄目、布石、捨て石、定石など、数多くの囲碁用語は、日常用語としても使用される。