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http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003017&sid=aPUjU7B3HlAg&refer=jp_japan
総務相:オリックスへの郵政施設譲渡に疑問−民主、会長招致要求(4)
1月9日(ブルームバーグ):鳩山邦夫総務相は9日午前の衆院予算委員会で、日本郵政が宿泊・保養施設「かんぽの宿」70施設のオリックスへの一括譲渡を決めたことについて、同社の宮内義彦会長が郵政民営化を推進する立場だったことを挙げ、「国民から出来レースではないかと疑われる恐れがある」と述べ、疑問を呈した。民主党の枝野幸男氏への答弁。
枝野氏も「今の点については意見が一緒だ。オリックスが応札したこと自体理解不能だ」と同調。宮内氏に対して「国民の見えるところで弁明を聞きたい」と述べ、参考人としての国会招致を求めた。
オリックスは2008年12月26日、子会社である「オリックス不動産」が日本郵政から「かんぽの宿」と社宅9施設を一括取得したことを発表。さらに、1月7日に発表した見解で、宮内氏が議長を務めた総合規制改革会議、規制改革・民間開放推進会議の過去の答申の中には「郵政民営化」というテーマは出ていない、と指摘している。
譲渡先決定は公開入札で行われた。譲渡価格は当初公表されていなかったが、9日付の毎日新聞朝刊は108億8600万円だったと報じている。
鳩山総務相は「法律に違反していなければ何もしていいということではまったくない」と強調。さらに、「規制改革会議で公的宿泊施設はやめよう、民間に売るか廃止すべきだという答申を出されている。とすれば法律的な問題がなくても、国民からは疑念を抱かれて、『これは出来レースではないか、なぜ一括なのだ』と疑われる恐れがある」と語った。
不採算部門で早期売却必要−日本郵政社長
この後、質問に立った国民新党の亀井久興幹事長は、参考人として呼んだ日本郵政の西川善文社長に対し、「加入者の拠出金によってつくられた資産であり、どうしてあせって売らなくてはならないのか」とただした。
西川氏は「これは不採算事業で、持てば持つほどお金がかかる。早く売却できるものなら、したいというのが一つの理由だ」と説明。オリックスが従業員の雇用維持を約束していることから、「雇用の確保ということについて、はっきりとさせていく必要がある」とも述べた。
これに対し、鳩山総務相は「わたしが認可しないと分割できないのに、わたしに一点の話し合いも相談もない。おかしいものはおかしい」と日本郵政の保有施設分割・譲渡をめぐる対応を批判した。さらに、「なんで一括でないといけないのか。評判のいい宿があるなら地域の方々が地域資本で運営する方が地域振興に役立つ」との見解も示した。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 広川高史 Takashi Hirokawa thirokawa@bloomberg.net
更新日時 : 2009/01/09 16:04 JST