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「ありがたく受け止めさせて…」と慎重発言 麻生首相ぶら下がり詳報
11月20日22時28分配信 産経新聞
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（写真：産経新聞）
麻生太郎首相は２０日夜、首相官邸で記者団に対し、最近の首相の“迷”発言に対する各派領袖からの批判があったことや、首相に対して電話で「新聞記者の挑発にのらないように」という忠告があったことについて、「大変ありがたく受け止めさせていただきます」と慎重に述べた。ぶら下がり取材の詳報は以下のとおり。
【写真】記者から質問殺到 顔をしかめる麻生首相
【ＡＰＥＣ】
−−まもなくアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）が開催され、主な論点として金融危機や世界貿易機関（ＷＴＯ）のドーハラウンド早期妥結などがあるが、首相としては何を一番訴えたいか
「今回は３つ、ＡＰＥＣという国際会議、日米、日露の前の会談、ペルーには日本の総理大臣は１０年ぶり、１１年ぶりかな、従ってその３つのものを対応していくということだと思いますけど」
【日本医師会への謝罪】
−−官邸に来た日本医師会の唐沢祥人会長に対して、１９日の首相の発言について撤回して謝罪したということだが、どのような謝罪を行ったのか
「丁寧に真意のほどを説明して、理解を求めるようにさせていただいたということだと思います」
−−具体的にはどのように経緯を説明し、その発言の意図などを話したのか
「具体的な発言の内容というものについて、私の方からその内容をあなたに説明するつもりはありません」
【首相迷発言】
−−首相の一連の発言について自民党の派閥の領袖が「首相として軽い」と指摘しているが。
「丁寧に新聞記者の挑発にのることもなく、努めなきゃいかんといわれて電話してきた人もいっぱいいましたけれども、新聞記者だけに限らず、いろんな意味で発言は慎重にというご意思であったと思いますんで、大変ありがたく受け止めさせていただきます」
【消費税引き上げ】
−−今日２０日、自民党税制調査会が消費税の議論を本格的にスタートさせた。消費税の引き上げ時期について、柳沢伯夫小委員長がＮＨＫの討論番組で、名目成長率が３％前後の段階で引き上げるのが望ましいといった。首相も、首相就任前の９月の講演で名目成長率３％というのが…
「２から３％ね」
−−３％というのがひとつ目安か。
「経済成長率からいったら、なんとなく経済が成長している、あの、いっておきますけど、これ実質じゃないよ、名目ね。名目の、世の中みんな名目で生活してるわけですから。名目経済成長率で２から３％が続いていくと、あ、といわれる感じになる。これは、昔からいわれている話ですから。なにも私がいったわけではない。これは、みんな、この種のことにお詳しい方だったら必ずいわれるセリフなんで、柳沢先生も同じような気持ちなんだと思いますけど」
−−３％というのはバブル経済崩壊後、達成できていないようだが
「そうですよ、だってデフレですから。あの、忘れちゃだめよ、あのデフレーションをやった国、デフレで不況をやった国というのは戦後世界中（日本以外に）ひとつもありませんから、日本だけです。今から他の国で、海外で、デフレになるんじゃないかという懸念が先進国にあるから、こないだ日本でどうやってそれに対応してきたのか、デフレーションになって土地の価格が暴落したにもかかわらず、ＧＤＰを５００兆、５兆ドルを一回も割らずにいけた理由は、というのを私どもが説明したのを、一斉にそれをみんな聞くようになったのは、今から、みなその意識があるからだと思いますが。今から日本はデフレじゃありませんから」
−−そうするとなかなか３年後にあげるの厳しいのではないか
「そりゃ、デフレーションっていうのになるんじゃなくて、インフレーションだって。今だって、物価は上がっているんですから。今デフレなんて思っていないでしょ、まさか、ね。だから、そりゃ、デフレーションのときに成長率２、３％というのは大変ですよ。でしょ」
【道路財源一般化】
−−道路特定財財源の…（複数の記者から質問が飛ぶ）
「もうちょっとゆっくり聞けや。頼むよ、本当に、はやく興奮しないで、はい」
−−道路特定財源の一般財源化をめぐる発言や郵政株売却に関する発言など、１９日夜のぶら下がりと、２０日の昼のぶら下がりを比べると発言が軌道修正されたと感じられるが
「全然思わないけど、どこが、どこが修正されたの？」
−−地方配分の１兆円だが、昨日は地方交付税でと明言されたが、今日は…
「あー、いっつもずーっと同じこと言ってる。地方が一番使いやすい方法。それが一番いい方法。何が一番いいと思う？」
−−昨日とおっしゃることが変わったというのはどういうことか
「地方が一番使いやすい方法がいい。こら、ずーっと言ってますでしょ。一番使いやすいお金って何だと思う？」
−−自由に使えるお金。
「ていうのは何だと思う？」
−−地方交付税がその一つと思う。
「はい。次。それが今の答え」
【２次補正予算案】
−−２次補正予算案は年明けの通常国会での提出ということでよいか
「そらまだ決まってません」
【厚労省元次官ら殺傷事件】
−−厚生労働省の元次官が…（複数の記者から質問が飛ぶ）
「声の、声の大きい方させてくれる？ あなたこのあいだ質問したから、はい」
−−元厚生次官ら殺傷事件について、先ほど警察庁長官から報告を受けたと思われるが、改めて総理の受け止めと、どのような指示をされたのか、を。
「あの、内容を詳しく。私どもは事件の内容っていうのを聞く立場にありますので。だってこれは刑事事件として捜査中の事件ですから。しかし、これがテロかテロじゃないのか、というのをまだ結果だしたわけじゃない。ただ今、警察用語で言えば地取りというのをきちんとやっておられるとこだと思いますよ。僕それを聞いたわけじゃないけど。
私の方としては、これいずれにしても、どういう関係があったのか知らないけども、厚生省のまあ年次が１０年ぐらい違ってましたけども、そういった人がふたり殺傷、まあ殺害、ひとりは重傷っていう状況にありますが、これは厚生省だからというんじゃなくて、こら殺人事件、傷害事件としても、テロ事件としても、こういうのは断固、なんていうの、きちんとした犯人の逮捕とか、そういったとこに、こぎつけていかないと。こらなんとなく疑わしいな、とか、テロだとか、なんかこう厚生省だけ、というようになってみたりね。
またもう１点、気にしなくちゃいかんのは、第３が出るというのが最も恐れるとこですね。だから従って、そういった意味では、きちんと他の人への警戒というのもきちんとされたらどうですか。しておくべき。こういったのは断固処分、処分というか答えを出し切らないと、犯人を出し切らないと、わんわんわんわん、なんとなくみんな、煽（あお）られるだけの話だけじゃなくて、きちんとした地道な捜査の上じゃなきゃ、こういうの答え出てこないと。最初の初動を間違えるとえらい間違えになるんだというように思っておりましたから、それだけは言いました」
- アドレス 小沢内閣待望論 2008/11/21 09:09:21
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