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首相の目玉政策次々迷走 トップダウン裏目
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008110890070530.html
麻生太郎首相が矢継ぎ早に打ち出す目玉政策をめぐって政府と自民党内で迷走が目立っている。七日も定額給付金、
道路特定財源から地方への一兆円配分、農林水産省地方農政局など出先機関の廃止をめぐり、閣僚や党幹部の発言
が乱れた。原因はトップダウンによる根回し不足と、調整役の不在だ。
定額給付金の所得制限に関しては、野田聖子消費者行政担当相が七日の記者会見で「正直、最初の首相の『全世帯』
発言でよかったのでは」と批判。給付金自体もばらまきイメージが強く、党内では「地元に帰ると評判が悪い」(麻生派幹部)
と早くから不評だ。
同日の党道路調査会では道路財源の地方配分額では「総額一兆円」と「現行の交付金七千億円プラス一兆円」との主張
が割れ、「中身が分からない」という声が飛んだ。
首相が「廃止の方向で」と六日に指示した七カ所の地方農政局には、石破茂農相が「原則廃止という言葉は首相発言には
ありません」と異論を唱えた。
相次ぐ迷走ぶりに、党内で「生煮え」(幹部)の政策発表と調整役不在に対する批判が高まっている。
首相は給付金の全世帯支給に批判が出ると所得制限導入へ転換。道路財源の一兆円配分などは指導力アピールのため、
与党内の事前調整もしなかった。
このため「首相の方針は報道でしか分からない」(若手)との不満を生んだ。
本来は閣内や党との調整役となるはずの河村建夫官房長官は党三役も未経験で、七日の党総務会では「官房長官が調整
できない時は党政調会長がサポートするのが、われわれのやり方だ。今は統治能力が失われている」(党三役経験者)との声
まで出た。
定額給付金について閣僚間で意見が分かれていることを記者団に聞かれた麻生首相は「(閣内不一致とは)全然違う。すべ
ての答えをポーンと決めて行う種類の話じゃない。いろんな意見が出されるのは結構だ」と反論した。しかし、党役員連絡会で
は「役職にある人がこうしたら、ああしたらと言うと混乱する」(細田博之幹事長)と、発言を慎重にするよう異例の申し合わせを
した。