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http://www.meitai.net/archives/20081017/2008101706.html
「民主圧勝自民に12対3」
《衆院選愛知選挙区〜記者大胆予想》
自民、民主両党がそれぞれ政権維持、奪取を懸けて「最後の戦い」に挑む。2代連続で首相の座を投げ出した自民は麻生首相を選挙の顔に選んだが、支持率が低く景気対策もあり、衆院解散をちゅうちょせざるを得ない状況。追い込む民主も政権担当能力に対する国民の疑念がくすぶる。実施されれば、どちらが政権政党に選ばれるのか、注目度の高い選挙となる。愛知県15選挙区の行方を大胆予測する。
■社会部デスク
自民は防戦あるのみ
自民党には前回、郵政選挙のような風は吹かない。同党愛知の複数の幹部も「小泉政権の負の遺産が噴き出している。国民に理解を求めるのにも限界がある」「今回は民主が圧倒。自民は(15選挙区で)勝てるのは3選挙区止まりだろう」と闘う前から自信喪失ムード。「地元を丹念に回り、公職者の力を結集して戦うしかない」と地盤固め選挙に徹する構え。
一方、政権交代を目指す民主党も支持拡大一直線とはいかない。自民との大連立に失敗した時、小沢代表自身が「政権担当能力なし」と発言。自民の格好の攻撃材料になっている。全15区の大半で接戦に持ち込めそうな候補をそろえたが、勝ちきるにはプラスアルファが必要な選挙区が多い。
関係者は「天下りをやめさせて官僚と決別、国民生活のための予算は裏付けがあることを強調する。選挙はこれに徹することだ」。政権担当能力については「優秀な人材を比例単独で並べて、民主の力を見せつけて有権者の不安を一掃すべき」と力説する。
それぞれの戦略、思惑が功を奏するかどうか、決定権は有権者にある。「民主に一度政権を取らせて、政策をやらせてみて駄目なら自民に戻せばいい」との声も聞くが、有権者にそれだけの余裕があるかどうか。選挙の争点、タイミング次第で両党の明暗が分かれる場面もありそう。
15選挙区はずばり、民主が圧倒する気配。現状では10区以上で優勢で、比例復活を度外視すれば民主対自民は「2対13」とみる。自民が善戦しても「4対11」止まりか。
自民が優位といえるのは12区、13区。6、10区で滑り込む可能性があるほか、9区も抜け出すこともあり得るが、高齢、体調など流動的な要素も。 前回の郵政選挙ではほとんどの選挙区で自民は「2万票前後の説明のつかない上積みがあった」(関係者)。それを差し引いて自民、民主両党候補を比較すると、民主が雪崩を打つように全県的に席巻することもあり得る情勢だ。
麻生自民が景気対策などで強調できる実績をつくり画期的な争点を示せなければ、民主王国復活は射程圏内。
■県政担当記者
民主王国復活へ〜5対10か
県内15選挙区は自民5民主10と予想。前々回(2003年)と同じ結果に。ただ国政選挙は直前の風が大きく勝敗を左右するため風向きによっては自民3民主12となる可能性も。どちらにせよ現状のままでは自民の劣勢に変わりはない。
1―5区は民主。自民の篠田、馬渡、藤野の小泉チルドレンは比例復活成るか。藤野はやや出遅れが目立つ。宮原、寺西の新人2人は強敵の古川、赤松にどこまで食い下がれるか。5区は一騎打ちだけに共産票が赤松に流れると苦しい。宮原は準備不足が否めない。
6区は民主現職の前田がマルチ商法業界からの資金提供問題で離島、不出馬。民主の候補次第で丹羽の情勢が変わる。
7、8区は接戦だが民主が1歩リード。元検察官の新人山尾は勢いがある。党県代表の伴野は勝って意地を示したい。自民の丹羽、鈴木、伊藤は比例復活の範囲内とみる。
9区は注目。元首相の海部に岡本が迫る。海部は77歳と高齢。「最後の選挙」を前面に出せば同情票で勝機あり。比例名簿には記載されないため背水の陣。憲政史上初の首相経験者落選は避けたいところ。10区は地盤、知名度で上回る江崎が先行。対抗の杉本は無党派層の獲得が鍵。
11区は前回善戦した土井がどこまで踏ん張れるか。三つどもえの12区はベテラン杉浦が優勢。反自民票が分散すると中根の返り咲きは厳しい。13区は厚労副大臣の大村に分があるが、選挙区内で浸透しつつある大西が意外にも票を集めそう。大穴候補の1人。元蒲郡市長の鈴木が頭一つ抜きん出る14区だが昨年、長男が出馬し大敗した蒲郡市長選の影響が気になる。杉田は少しでも差を詰めたい。混戦の15区。豊橋市長選をめぐる保守分裂により窮地の山本。伝統的な保守地盤だけにラガーマン森本の猛追をかわせるか注目の選挙区。
今回立候補予定者を絞った共産は選挙区での当選は難しい。比例を生かしたい。空白区での票の行方が自民、民主の2強対決にどう影響するか。社民の平山は10月に選挙区が決定。出遅れは否めない。
(2008年10月17日更新)