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http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20081016-01-0702.html
「エリート」北側公明幹事長に創価学会からの批判が集中
2008年10月16日 週刊文春
衆院解散の先送りで、最も悲鳴を上げているのは「公称八百万」(選挙だけの支援者も含む)組織の創価学会だろう。選挙日程の見通しが二転三転するたびに、全国にまたがる選挙体制の組み直しをくり返しているからだ。
「はっきり言って北側一雄幹事長にはがっかりだよ」。学会幹部がこう嘆く通り、北側氏は失敗を重ねてきた。
公明党は福田政権で、太田昭宏代表が福田康夫前首相、北側氏は伊吹文明自民党前幹事長とのパイプ役を分担したが、大阪出身の北側氏は京都出身の伊吹氏と肌が合わない。内閣改造を機に幹事長が麻生太郎氏に交代すると、「俺への配慮だろうな」とご満悦だった。
ところが、調子に乗って「ポスト福田」を狙う麻生氏とタッグを組み、早期解散を目指し公明党の要求をどんどんぶつけるうち、追い詰められた福田首相は突然辞任。パイプ役だったはずの太田氏は寝耳に水でメンツ丸つぶれの上、公明党の「横暴」に自民党内で反発が広がった。これが失敗の第一弾。
福田首相辞任直後、自民党では「総裁選の勢いを駆り、新首相で臨時国会冒頭解散だ」との見方が支配的だった。「自民党に気心知れた相談相手がいない」(全国紙記者)北側氏は、確たる情報もなく「十一月九日投開票」の見方を創価学会に伝え、選挙準備が全国に指示された。
ところが、総裁選は盛り上がらない。焦った自民党の古賀誠選対委員長が「十月二十六日投開票」への二週間前倒しを画策。北側氏ら関西創価学会・公明党との会合で「内諾を取り付けた」とリークし、朝日新聞の一面トップ記事になった。しかし、解散権をないがしろにされた麻生氏は、これを全面否定。誤報に加担させられた北側氏の失敗第二弾となった。
創価学会は間を取って「十一月二日投開票」に体制を切り替えたが、麻生首相は内閣支持率の伸び悩みや世界金融危機もあり、解散を先送りする構えだ。創価学会は「いつなんだ。首相の腹を探れ」とせっつくが、「麻生・北側ライン」など一カ月限りで実体はなく、次間違えたら後のない北側氏は沈黙するばかりだ。
「公明党で数少ない二世議員、創価大学卒一期生の組織エリートだから、失敗を怖がる。連立時代を八年間も海千山千で乗り切ってきた冬柴鉄三前幹事長の方がまだ頼りになった」(創価学会幹部)と失望の嘆きが漏れている。