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主戦場の参院 対決は予算委へ 野党挑発に首相“忍の一字”
10月4日8時3分配信 産経新聞
麻生太郎首相は3日、参院本会議の代表質問に臨み、3日間の日程を終えた。野党は過半数を占める参院で首相の言動をあげつらい、徹底的に攻め立てた。初日こそ民主党の小沢一郎代表に対し、逆質問で対決姿勢を鮮明にした首相だったが、“敵地”ともいえる参院では同じ答弁を繰り返す「安全運転」に徹した。衆院解散・総選挙の行方が不透明な中、与野党の対決は来週から予算委員会へと突入する。
「上から目線の坊ちゃん内閣を率いるあなたは、おじいさま(吉田茂元首相)のセリフをお借りすれば、『バカヤロー』とつぶやきたい衝動に駆られているかもしれません」
「麻生バッシング」の急先鋒(せんぽう)として登場したのは、新党日本の田中康夫代表だった。昭和28年、吉田元首相が衆院予算委員会で野党議員に「バカヤロー」と発言し、これが衆院解散につながったことを揶揄(やゆ)したものだ。時おり、首相のモノマネを交えながら挑発する田中氏の方を見ようとはせず、首相は歯ぎしりしながら下を向き続けた。
■「安全運転」
2日の衆参両院本会議の代表質問で、平成20年度補正予算案の「早期成立」を8回も訴えた首相だが、3日は1回も触れないまま。最優先とする補正予算の成立は参院の意向次第という状況でもあり、いたずらに野党側を刺激しないためにも、挑発に乗らないよう心がけたとみられる。
首相は、野党が重ねて追及する懸案のテーマについても、抑揚なく同じ答弁を繰り返した。
後期高齢者医療制度の見直しは「1年を目途に幅広い検討を進める」、増加する社会保障費の財源は「自然増の抑制に加え、財源も勘案の上、予算編成過程で検討する」と、「検討」の言葉を連発。こうした答弁ぶりを国民新党の自見庄三郎副代表に「自民党総裁選の際の歯切れのよい発言に比べ、随分あいまいだ」と突っ込まれても、調子は変わらなかった。
「太郎VS一郎」の初対決で注目された今国会の序盤戦は、首相が異例の「逆質問」というスタイルをとり、小沢氏を揺さぶる戦術に出た。しかし、小沢氏が政権奪取を念頭に「所信表明」と銘打ち逆質問を無視したため、首相は6日から始まる予算委での党首対決に方針を転換した。
■「挑戦状」
その後の答弁で、「ぜひ小沢代表と議論し、国民の前で違いを見せたい」と発言したのは、自ら「話し下手」という小沢氏が予算委に登場しないことは百も承知の上での「挑戦状」だった。各種世論調査で、次の首相候補について、小沢氏に大きく水をあけていることも自信につながっているようだ。
3日間の代表質問を終えた首相は3日夜、首相官邸で記者団に対し、「きちんと丁寧に正々堂々とやっていく、それだけです」と平静を装った。さらに、補正予算成立のメドに対する質問には、昼間の代表質問とは一転して、余裕たっぷりにこう、答えた。
「成立は1日も早いほうがいい。月曜日(6日)に上げていただくなら月曜日でもいいでしょうが、そうはいかないでしょうからねぇ」
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最終更新:10月4日8時3分