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公明党の消長かけ…太田・北側体制2期スタート
9月23日22時27分配信 産経新聞
公明党全国大会で、会場に駆けつけ太田昭宏代表(左)の手をとる麻生自民党総裁=23日午後、東京都千代田区平河町
公明党は23日午後、都内のホテルで第7回全国大会を開き、太田昭宏代表の無投票再選を正式に承認した。代表任期は2年。北側一雄幹事長ら主要役員の留任も決定し「太田−北側」体制の2期目がスタートした。太田氏は大会のあいさつで「自公両党で過半数の獲得に全力を挙げる」と述べ、自民党との連立政権の継続と次期衆院選の勝利に全力を挙げる考えを強調した。だが選挙結果は予断できない。太田執行部は「誰にも見通せない霧の中」(幹部)で党の消長をかけてかじ取りに乗り出す。(原川貴郎)
■総選挙に向けて
「断じて勝つ! 私が先頭に立ち、死に物狂いで戦う」。太田氏はあいさつで、次期衆院選に向けた強い意気込みを示した。
大会では、次期衆院選の第一次公認候補者計35人(小選挙区8人、比例区代表27人)を発表。若手のホープ、遠山清彦前参院議員を比例代表九州ブロックにくら替え立候補させるほか、内規による年齢制限を緩和して知名度の高い神崎武法前代表らを立てて東北、九州ブロックなどでの比例代表の議席増を目指す。
2代続けての首相の突然の辞任による逆風は連立与党の公明党も直撃している。「常勝」を誇ってきた関西でも兵庫2、8区で苦戦を強いられるなど現有8議席獲得は容易ではない情勢だ。党の顔である太田氏すら、地元の東京12区で小沢一郎民主党代表の出馬が取りざたされたことで守勢に立たされている。
■連立のきしみ
来賓として出席した自民党の麻生太郎総裁は「信頼と実績に裏付けされた自公連立のみこそ、新しい時代に夢と希望を与えることができる」と述べ、衆院選に向けた連携強化を呼びかけた。麻生氏の繰り出す民主党批判で場内は大きく沸き、太田氏は麻生氏の手を取り高く掲げてアピールしてみせた。だが、この10月で10年目を迎える自公連立体制にはきしみも目立ち始めている。
公明党は8月、新テロ特措法改正案の衆院での再議決に難色を示したのをはじめ、総合経済対策では連立離脱をほのめかして定額減税を盛り込ませた。こうした衆院選を意識した公明党の強硬姿勢が「福田康夫首相の辞任の引き金になった」(自民党幹部)との見方は根強い。また、後期高齢者医療制度をめぐり、舛添要一厚生労働相が突然、制度の“廃止”を表明。支持者に対し、制度への理解を求めてきた公明党側は「何も聞いていない」(山口那津男政調会長)と憤慨した。23日の自公党首会談で制度を直すことで合意したが、しこりは残る。
■選挙後もにらみ
自公間のきしみが高まった福田政権末期の7月には、複数の公明党議員が報道機関のインタビューで「(衆院選後は)民公も選択肢として排除しない」など公然と秋波を送った。公明党内や支持母体の創価学会からも待望論の強かった麻生政権の誕生でこうした動きは沈静化。民主党の小沢代表が21日の記者会見で「(民主党政権には)今の与党は一部であれ、入れるべきだとは考えていない」と断言。公明党との連携を否定してみせた。
太田氏は大会終了後の記者会見で民主党との連携について「一般論でいうと、どういう形になるかよく分からないが、わが党が勝つことが大事だ」と述べるにとどめた。だが、党幹部の一人はこう語った。
「次の選挙は今まで以上にシビアにやる。人物本位で民主党候補への支援もありえる。選挙後は民主党政権になるかもしれないんだから」
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最終更新:9月23日22時41分