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『麻生構想』 影ひそめ 国民受け狙い“変節”
五候補が十二日間にわたって繰り広げた自民党総裁選。論戦では、当選が確実視される麻生幹事長が、従来と違う
主張をする傾向が目立った。首相の座が近いのを意識し、持論を貫くより政府方針との整合性や国民受けを重視した
ようだ。
代表例は経済政策。麻生氏は二月、月刊誌で「基礎年金は全額税方式に改め、財源は消費税を10%に引き上げて
充当する」との論文を発表、注目を集めた。ところが総裁選では、全額税方式は「一つのアイデアとして話をしただけ」。
消費税増税についても「景気を著しく冷やす可能性がある」と消極姿勢に転じ、10%台は将来景気が回復した時点で
の「一つの目安」と述べるにとどめた。
赤字国債発行については八月、幹事長就任当初は、新規国債発行額の三十兆円枠に「こだわらない」と発言してい
たが、総裁選が始まると「(自分は)赤字国債発行と一度も言ったことはない」と修正した。
批判が多い後期高齢者医療制度は、総裁選の論戦でもずっと触れてこなかったが、舛添要一厚生労働相の提案を
受け論戦最終日の二十一日、テレビ出演でいきなり「抜本的に見直すべきだ」と明言した。国民受けを狙った発言と
みられるが、逆に“変節”が批判対象になる可能性もある。
外交政策でも、麻生氏は東欧、中央・東南アジア諸国との連携強化をうたった「自由と繁栄の弧」構想を強調してきた
が、総裁選ではほとんど触れずじまい。「中国・ロシア包囲網」との批判を気にしたようだ。
“変節”は麻生氏だけではない。与謝野馨経済財政担当相は二年前、二〇〇八、〇九年の消費税率引き上げを見通
していたが、今回「二、三年以内に上げる道筋をつける」と先送り。
小池百合子元防衛相は当初、環境政策や女性目線の政策に重点を置いていたが、小泉純一郎元首相の支持を受け
ると一転、「霞が関をぶっ壊す」と小泉節を強調し始めた。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008092290070606.html