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5. 道路(主にヨーロッパ)事情
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快適な道
北海道の道北部をツーリングしたことのある人なら、なんとなく似た印象を受けると思います。自動車と違ってオートバイを運転していると、まわりの空気の匂いにも敏感になりますが、空気の香りもどこか北海道と似ています。干物の匂いはしませんが・・。(^_^;
都市と都市、町と町、村と村の間には人家が殆どなく、ひたすら広々とした風景の中を走るといった感じです。それが毎日続きます。いかに日本の人口が過密かつくづく考えてしまいます。都市部以外では信号機もあまりありません。
自動車道路に対する考え方が日本とは決定的に異なっていて、あくまで交通優先で、交通を妨げるものは排除されます。例えば日本では幹線道路に面して、ファミリーレストランや店舗などが延々と建ち並び、交通渋滞が起きてしまって、幹線道路としての機能がマヒしてしまっている道路が多いですが、ヨーロッパでは、幹線道路に面している建物はガソリンスタンドと僅かの民家、ホテル、レストランくらいで車の流れを妨げるものは何もありません。店舗は決まった区画にまとめて配置され、そこにたどり着くためのアクセス道路が幹線道路から分岐しています。
高速道路通行料金/安いヨーロッパ、高額な日本
ヨーロッパの主要国では高速道路の通行料金は基本的に無料です。有料でも日本と比べて大変安く設定されています。懐があまり痛くならないので、つい高速道路に乗りたくなりますが、いくらヨーロッパが広くても高速道路を使えば2〜3日で東西方向を横断してしまいます(私は所用のため、ハンガリーのブダペストからイギリスのケンブリッジまで2,600Kmを2日半で走ったことがありました)。ついつい行きすぎて、また戻ってくることも結構あります。上手に高速道路を利用して、いろいろな所を巡って来てください。
日本の高速道路は、膨れ上がった道路公団やその関連団体を養うための収入源と化してしまっているようです。高額なガソリン税(ガソリン価格の60%!)を徴収しながら、一般無料道路の整備(通過交通を街に引き込ませないようにするための迂回バイパス整備)を後回しにして、ほとんど車が通らないような高速道路を採算度外視で建設し、世界に類を見ない桁違いに高額な通行料金を未来永劫ドライバーから取り立てる仕組みになっています。「国民の利益のために高速道路がある」という基本的な理念は欠落し、日本の経済・産業・国民生活への悪影響は計り知れません。道路行政に限らず、日本は官僚や上級公務員の跳梁跋扈で崩壊の瀬戸際にあります。
オートバイに関していえば、ただでさえ高い日本の高速道路の料金なのに、1人しか乗れず、路面に与えるダメージはほぼ0、パーキングエリアでは狭い区画に押し込まれているオートバイが、軽自動車と同じ料金(つまり一般乗用車の80%の料金)というのは、暴利以外の何物でもありません。(-"-)
道路の状況
路面状態は主要道路である限りどこの国もほぼ良好でした。まれですが、ヨーロッパ以外では、道路に大穴が空いていたり、マンホールの蓋がなかったり、路面に廃油がまかれていたり(これは死ぬほど怖いです/エジプト)といったことがあります。路面の状況や前方の車の動きなどに注意して走行してください。あと、家畜や野性動物がいきなり道路を横断することがあるので注意してください。東欧やトルコ、エジプトなどは馬や牛が引いた荷車が道路にいるので、ぶつからないように注意が必要です。
危険なのが野犬で、人気のない道路にバイクを止めていると、どこからともなく野犬の群れが現われて、襲いかかられそうになることがあります(ギリシャ・トルコなど)。あと、路肩から外れると地雷が埋まっている国(エジプト)などもあります。一応注意してください。
一般に、日本の道路よりも路面のμが低く、雨が降ると滑りやすくなります。雨天時の走行は注意してください。町に入ると石畳が多くなりますが、乾いていればグリップは十分です。雨が降るとツルツルになるので注意してください。私は石畳の上を走るときのタイヤのカタカタという音が好きでした。坂のある静かな路地でこの音を聞くと旅情をかき立てられてました。旧東独では路面が石畳の高速道路なんていうのもありました。
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