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http://www.amakiblog.com/archives/2008/09/10/#001127
2008年09月10日
メディア批判を批判する
9月10日の読売新聞に学習院女子大学教授の石澤靖治氏(メディア関係論)が
「遅かった『ひとごと』批判」という見出しで、メディア批判を書いている。
その要旨はこうだ。
・・・9月1日の福田首相辞任会見の最後に、ある記者が総理の会見は人事にように聞こえるという質問をし、これに怒った福田首相が、あなたと違って私は自分を客観的に見る事ができる、と捨てゼリフを吐いた。
毎日記者会見をしておきながら、なぜいままでこのような鋭い質問が記者の間から出てこなかったのか。
それは暗黙の了解が記者と総理の間にあるからだ。この実態を、フリージャーナリストの上杉隆氏が「ジャーナリズム崩壊」(幻冬舎)で明らかにしている。つまりなれあいの会見をわれわれは毎日見せられてきたのだ。
総理会見の場は、首相の一方的なメッセージ発信の機会にはなっていても、ジャーナリズムが首相をチェックし、批判する場にはなっていない。
「ひとごと」批判は、福田首相が退陣するときになされるべきではなく、それより前に行なわれているべきであった・・・
その事に異論はない。
しかしこの八百長質問会見を考え出し、もっとも利用したのは小泉・飯島コンビであった。