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http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080903k0000m010069000c.html
自民総裁選:浜四津・公明代表代行が麻生氏支持 幹部で初
公明党の浜四津敏子代表代行は2日、党本部で記者団に、自民党総裁選に出馬表明した麻生太郎幹事長について「明るくて、はっきりしていて(総裁・首相として)いいのではないか。公明党の党員・支持者からも受け入れられる」と述べ、いち早く支持を打ち出した。党幹部で麻生氏支持を表明したのは初めて。福田康夫首相を事実上先頭に立って退陣に追い込んだ公明党が、今度は「麻生禅譲」戦略もリードしようとしているようだ。
浜四津氏は支持母体・創価学会の中核である婦人部から絶大な支持があり、大きな党内発言力を持っている。閣僚の問題発言などで、公明党が辞任を迫る時には浜四津氏が口火を切るケースも多く、「麻生氏支持」発言も同党全体の姿勢を示唆しているとみられる。
公明党は、年末年始の解散・総選挙実現に向けて8月以降、政局をリードしている。臨時国会の召集日や会期幅の決定、定額減税の年度内実施合意など、この間の重要な政府与党決定では、北側一雄幹事長を中心に麻生氏と連携しながら議論をけん引してきた。
麻生氏との「蜜月関係」の一環で、党内では福田首相の退陣表明前から、麻生氏への早期交代を待望する意見が半ば公然と出ていた。その意味で、浜四津氏の支持発言は必ずしも唐突でない。
だが、自民党総裁選で公明党は、しょせん局外にいる。自民党の各派閥はまだどこも態度を明確にしておらず、公明党の先行ぶりが目立つ。麻生氏が狙い通り次期総裁に選出されれば、いち早い支持表明は、連立与党内の足場を強くするが、思惑が外れた時は、先走りすぎたリスクを背負う可能性もある。
このため、太田昭宏代表は同日の記者会見で「個別の人の論評は差し控える」と慎重姿勢を強調。党内には、「昨年の自民党総裁選では1日で情勢が一変した。行方をよく見極める必要がある」(公明党幹部)と、前のめりな「麻生氏支持」を不安視する声もある。
【仙石恭】