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【janjan、民主離党の2氏は議員辞職せよ】(新聞社・テレビ局がまともなら議員辞職が筋であると報道すべきです)
http://www.asyura2.com/08/lunchbreak12/msg/519.html
投稿者 小沢内閣待望論 日時 2008 年 8 月 30 日 14:09:14: 4sIKljvd9SgGs
 

http://www.news.janjan.jp/government/0808/0808295774/1.php
民主離党の2氏は議員辞職せよ―日米民主党に見る民主主義の明暗
円山てのる2008/08/30
クリントン氏の緊急動議で候補者指名を劇的に演出した米民主党。片や日本の民主党では離党した3人の参院議員が新党を結成するという。離党であれば、参議院議員をも辞すべきだ。それが「筋」というものである。

米コロラド州デンバーで開催中の民主党大会で8月27日、バラク・オバマ上院議員が大統領候補に正式に指名された。またジョセフ・バイデン上院議員が副大統領候補に選ばれた。投票の際、ヒラリー・クリントン上院議員は、全会一致でオバマ氏を指名することを求める緊急動議を提出した。これが認められ、党の結束をアピールすることに成功している。(ロイター/アフロ)
 日本人の誰もが、小学生のときに「民主主義の基本的なルール」を教わる。小学生でも理解できる単純なルールだからである。多数決原則と呼ばれる。

 例えば、学級委員(名称はいろいろあるが、要するにクラス生徒のキャプテン役)を選出するときは、どうするべきか。自薦他薦で、誰が学級委員に相応しいか候補者を募る。候補者が現れない場合は、クラス生徒全員を候補者と見なしたり、教師が複数の候補者を指名することもあるだろう。いずれにせよ、投票が行われ、その得票数が最も多い候補を学級委員として選出する。

 あるいは、クラスのある生徒から、TV番組の「30人31脚」に出場してはどうかという提案があった―――とする。学級会を開き、出場するか、やめておくか、投票で決めることになった。賛成意見と反対意見を述べ合い、最後にクラス生徒全員に賛成/反対を無記名投票で問う。クラスの方針は過半数の票を得た意見が採用される。過半数が賛成すれば「出場する」ことに決まり、過半数が反対すれば「やめておく」ことに決まる。過半数原則である。可否同数の場合、学級会の議長が決裁する。

 ここで重要なのは、学級委員の選出や「30人31脚」への出場可否などを決したあと、そうした決定とは異なる意見を持っていた人たちとの折り合いを、どう付けるべきかということだ。その答えは明解で、クラス生徒全員は、投票行動の如何に関わらず多数決の結果を尊重しなくてはならない。加えて、採決によって示された得票数や可否バランスなどを念頭に置き、少数意見に対する充分な配慮を怠ってはならない。


***

 日本政治とアメリカ政治が、同じ日(8月28日)の報道で、まったく対照的な特徴を露わにしたことを心に留めたい。

 伝えられるところによると、(日本の)民主党では、小沢一郎代表が、9月1日に、党代表選挙への正式出馬表明をすることになった。代表選への立候補が取り沙汰されていた野田佳彦広報委員長は、すでに出馬を断念。ほかに立候補に向けた動きはなく、小沢代表の無投票三選が確実となっている。

 ここにタイミングを合わせ、民主党の渡辺秀央参院議員(元郵政相)・大江康弘参院議員・姫井由美子参院議員が同党の離党を表明(※姫井氏は、翌日になってこれを撤回)。無所属の荒井広幸参院議員・松下新平参院議員とともに、新党「改革クラブ」を立ち上げることになった(※※)。ゆくゆく、ほとぼりが冷める頃に自民党へ取り込まれる「自民へ予備隊(呼びたい)」と、いまから会派名を言い換えておくことができそうだ。

※姫井参院議員は、翌日の緊急会見で「(離党表明と新党への参加は)軽率な行動だった。これまで通り民主党の一員として頑張ってゆく」と陳謝。「改革クラブ」が、自民党側への「移籍窓口」となるであろう政治的意味を理解していなかった自らの拙さを露呈した。

※姫井氏の翻意により、「改革クラブ」の所属国会議員は4名となり、政党要件を満たさなくなった。

 いっぽう、コロラド州・デンバーでは、(アメリカ)民主党の全国大会が開かれた。大統領候補者を決める獲得代議員の数では、バラク・オバマ上院議員がヒラリー・クリントン上院議員を抑えており、オバマ氏の候補者指名は事実上、決まっていた中での開催。しかし、問題視されていたのは、予備選挙を通してクリントン氏を支持してきた党員勢力の一部が、同氏の強い呼びかけにも関わらず、いつまでもオバマ氏への支持転換をためらっていたことだった。

 そこで、オバマ/クリントンの両陣営は一計を案じた。指名投票がある程度進んだ段階で、クリントン氏が緊急動議を出し、「発声投票によって、オバマ氏を大統領候補に指名しよう」と気勢を上げたことで、党大会「満場一致」による候補者指名を「劇的に」演出したのである。

 日本の民主党では、「複数の候補者が立つことで、あくまで選挙による代表選出という形を示すことが大事だ」と、こだわりを見せていた野田氏に対し、「そんなことをしても小沢の選出は既定方針。あんたは非主流派に廻ることとなり、あとで潰されるのが落ちだぞ」と脅迫まがいの説得が為されたとも聞こえている。

 渡辺秀央氏らが民主党を離党し、新党「改革クラブ」を結成するに際しては、自民党有力政治家が関係者を引き合わせていたとも伝えられている。事実なら、まさしく民主党分裂を誘う“あからさま”な裏工作の一端だ。

 同じ“あからさま”でも、アメリカの民主党では多数決の結果を尊重し、たとえ自分の意に反する投票結果であろうと率直に受け入れ、「みんなで決めたこと」を守って前進しなくてはならないという「民主主義の基本的なルール」に従順であろうとする、言わば「大人のいさぎよさ」を誇示することに、何よりも重きを置いた。

 日本政治の陰湿性に対し、アメリカ政治の開放性を感じる。どちらも、どろどろした権力闘争を繰り広げる中での駆け引きであることに違いはなかろうが、それにしても、受ける印象がこうも異なるのは、いったいどうしてなのだろう。


***

 渡辺秀央参議院議員は、もと小沢氏の側近の一人だったが、党運営などで次第に意見が対立。小沢氏から遠ざけられ、民主党内では造反を繰り返す厄介者扱いとなっていたそうだ。大江参議院議員は、渡辺氏の忠実な弟分で、ずっと行動を共にしてきたという。

 いずれにせよ、「民主党が面白くないから飛び出した」2人の参議院議員は、「民主党内の民主主義」を拒否した恰好となった。

 これが、民主党という組織体だけの問題なら、党を飛び出そうとも、あるいは新しい政党を立ち上げようとも、好きにやっていただいて良かろう。

 ところが、渡辺・大江の両氏は民主党の看板を背負って参議院議員選挙を闘い、その結果、当選した政治家である。政党政治である以上、民主党と袂を分かって離党するのであれば、当然、参議院議員をも辞めなくてはならないはずだ。それが、「筋を通す」ということである。

 有権者は、1票しか投じることができない。選択のチャンスは1回しかない。しかし、政治家の側には政党を出たり入ったり、あるいは全く新しい政党を立ち上げたりと、さまざまな選択のチャンスが与えられる。いまひとつ腑に落ちない。

 離党してはならないとまでは言えないが、どうしても離党するのであれば、一旦、議員であることもあわせて辞し、別の政党にせよ、無所属にせよ、また新たな看板を背負ってゼロから出直していただかないと、有権者として納得するのは難しい。議席を温存したまま、あちらこちらへ移り渡るなど、実に卑怯ではないか。

 クリントン氏は、大統領候補になれなかったからと言って、所属政党(民主党)を離れたりは、決してしていない。もしも、彼女がそのような対応をすれば直ちに政界引退を意味するだろうが、それ以上に、彼女をサポートし続けてきた人たちに対する背信行為だと受け取られるからである。

 彼女は、おそらく次のチャンスへと目標を置き直したのだ。「民主主義の基本的なルール」を厳守する姿勢と態度で堂々と振る舞い、民主党員である立場を貫きながら、4年後の次回大統領レースを心待ちにすると決めたのだろう。

 SMAPの木村拓哉さんが、「ずぶの政治素人総理大臣」役を演じて話題になったTVドラマ「CHANGE」。その最終回、ドラマ史上まれにみる長尺のワンカットで退陣表明を行った劇中の総理大臣は、小学生用の教科書を示しながら、民主主義ルールの基本である主権在民の精神を説き、「すべて、国民に決めていただくことにした」として、前代未聞、だれも予想していなかった<首相退陣表明プラス衆議院解散>に打って出た。

 政治家たちは、選挙を恐れるのではなく、むしろ選挙を心待ちにするような仕事を、つねに実践なさっては如何だろう。

 政治家が選挙を恐れるから、政治が陰湿になるのだ。政治家が選挙を心待ちにすれば、間違いなく政治は開放的なアクションとなろう。
◇ ◇ ◇
 

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