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http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200808240174.html
民主党代表選 連続無投票でいいのか '08/8/24
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九月に予定されている民主党の代表選は、無投票の見通しとなった。立候補を模索してきた野田佳彦広報委員長と枝野幸男元政調会長が断念したことによって、小沢一郎代表の三選への流れが固まったからだ。
二年前の代表選も無投票だった。オープンな政策論争を通じて、民主党が主張してきた政権担当能力を広く国民にアピールできる絶好の機会だったはずだ。それをみすみす封じてしまうとは、何とも解せない。
今回の代表選をめぐっては七月末、小沢氏の有力な対抗候補と目された岡田克也副代表が立候補しない意向を表明。これを受けて、野田氏ら中堅・若手議員が中心になり、無投票を阻止するため対立候補を擁立する機運も芽生えていた。
だが、切り崩し工作や自制を迫る党内の声が、こうした動きをかき消す結果になったという。衆院議員の任期満了が約一年後に迫る中、永田町に吹き始めた解散風が影響しているとみて間違いあるまい。
それでなくても民主党は「寄り合い所帯」とやゆされる。路線や世代間の対立はあえて表に出したくない。できるだけ、亀裂が生じるような事態は避けたい。そんな「党内圧力」が勝ったようだ。
確かに、小沢氏の優位は揺るぎない。昨夏の参院選で大勝に導いた実績があり、党の「顔」がほかに見当たらないことも事実だろう。だからといって、無投票でいいという理由にはならない。
小沢氏らは衆院選をにらみ、ガソリン税の暫定税率廃止や農家への戸別所得補償制度などの政策を掲げている。ただ、実現には二十兆円規模の財源が必要との見方もある。「ばらまき」との批判もあるだけに、財政的裏付けを示してもらいたい。
一方で、小沢氏は昨秋、自民党との大連立を模索し、頓挫した経緯もある。どんな政権を描こうとしているのか、代表選の論戦を通じて明確に語るべきではないか。
一九九八年の結党以来、十回の代表選があったが、四回は無投票。二〇〇二年に導入された党員・サポーターの投票も一回だけだ。約二十七万人の党員・サポーターがいるのに、これでは「声を吸い上げていない」と批判されても仕方ない。
一線の党員を巻き込んだ活発な選挙戦は、党の活力の源泉ともなる。まだ正式に立候補表明していない小沢氏の考えも聞きたい。