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民主党の解散戦略/臨時国会で徹底抗戦へ
民主党は、次期臨時国会を「政権奪取のための国会」(幹部)と位置付け、徹底抗戦の方針だ。後期高齢者医療制度
や年金問題、原油高対策など国民の関心が高いテーマであらためて政府を追及。同時に衆院選準備を加速させて
「解散ムード」をあおり、福田康夫首相を追い込む戦略を描く。ただ、福田首相が苦し紛れに打って出る選挙を想定して
おり、攻勢を強めると与党内で「福田降ろし」が現実化しかねないとのジレンマもある。
「このままでは福田政権は持たない。選挙は近い」。民主党の小沢一郎代表は十三日夜、都内の日本料理店で鳩山
由紀夫幹事長に対し、九月には召集見込みの臨時国会冒頭や会期中の衆院解散もあり得るとの認識を示し、公認作
業などを急ぐよう指示した。
小沢氏が強気な姿勢を崩さない背景には「臨時国会での追及材料には事欠かない」(中堅議員)との判断がある。イン
ド洋での海上自衛隊による給油活動を継続する新テロ対策特別措置法改正案には反対し、衆院再議決に慎重な公明
党を揺さぶって与党の分断を狙う。
首相肝いりの消費者庁設置法案に関しても、太田誠一農相が「消費者がやかましく言うと応えざるを得ない」などと発
言した経緯を踏まえ、政府の基本姿勢を追及。民主党幹部は「基本的な方向性は賛成せざるを得ないが、簡単には成
立させない」と宣言する。
国会論戦とともに、公明党の矢野絢也元委員長が、同党の支持母体である創価学会を相手に起こした損害賠償請求
訴訟に絡め、矢野氏らの国会招致もちらつかせる構え。学会への追及を回避したい公明党が自民党に早期解散を迫
る―との読みがあるからだ。
主戦場の参院を仕切る輿石東参院議員会長は「首相が嫌でも解散せざるを得ないよう、あらゆる知恵を絞る」と強調。
小沢氏周辺も「公明党の動向次第では十月解散もあり得る」と指摘する。
民主党としては、支持率低迷が続く福田政権下での衆院選が「最善のシナリオ」(幹部)だが、与党内では、国民的人
気があるとして選挙前の自民党の麻生太郎幹事長への禅譲待望論がある。このため民主党内では「福田首相を徹底
的に追い詰めると、麻生氏への交代論に拍車を掛ける」と懸念する声も出ている。
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/seikyoku/20080818.html