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http://www.zakzak.co.jp/spo/2008_07/s2008073101_all.html
やっぱりTBS公認…亀田興毅“乱入”の舞台ウラ
内藤陣営「知ってましたよ」
亀田興毅(左)のリング乱入を内藤大助は笑顔で受け止めたが…(クリックで拡大)
ボクシングの世界ダブルタイトル戦(30日)は、WBC世界フライ級王者の内藤大助(宮田)とWBA同級王者の坂田健史(協栄)がそろって防衛を果たしたが、試合以上に目立ったのは、WBA同級1位でWBC同級3位の亀田興毅の乱入だった。リング上で興毅が内藤に挑戦を表明したことで坂田はメンツをつぶされ、協栄ジムの金平桂一郎会長は激怒。中継のTBSには「やらせか」と抗議の電話が殺到し、「あれはハプニング」と弁明に追われたが、関係者はあっさりと「できレース」だったことを認めた。
坂田は久高寛之(仲里・ATSUMI)を攻め抜き、3−0と堂々の判定勝ち。内藤は清水智信(金子)に9Rまではリードを奪われながら、10Rに左フックなどで派手な逆転KO勝利。そこへ興毅がリングに上がり、「次、俺と試合やろうや」と挑戦を表明し、内藤も「やってください、だろ」と言葉遣いをたしなめたことから、会場はブーイングと拍手に包まれた。
内藤と興毅に目が集まり、完勝の坂田はカヤの外。乱入を事前に「知らなかった」という金平会長は「ああいうパフォーマンスがいけないということで、彼らは批判されていたのではないのか」と怒りをあらわにし、「実は1年半前から坂田−興毅戦をやろうと亀田側に働きかけ続けていたが、向こうが『待ってくれ』と言い続けてきた」という新事実も暴露。「本当に内藤とやるのなら、今回、きっちりと強さを示した坂田ではなく、苦戦した内藤を選ぶということ。私は興毅が『坂田から逃げた』と声を大にしていう」と金平会長は続けた。
現場で観戦していた中堅ジム会長も「プロレスみたいなパフォーマンスはなんだ。これでは坂田の立場がない」とあきれ顔をしてみせ、有力ジムのトレーナーも「ボクシングのマッチメークを、テレビ局があんな風に演出していいのか」と不快感をあらわにした。
興毅の乱入をめぐってTBSには「なぜ亀田をリングに上げるのか」「TBSの演出か」といった抗議電話が殺到し、同局広報部は「設定にはなかったハプニング」と説明に追われる事態となった。
しかし、TBSのスタッフに囲まれていた興毅がリングに上がった後、報道陣を控室に呼び込み、「後でまたしかられるかもしれんけど、ボクシング界を盛り上げるためにはルールばかりではなぁ」「大みそかはどうや、TBSさん」と独演会を開いたことでも、乱入が局公認だったことは明らかだ。
宮田ジムの宮田博行会長は夕刊フジの取材に「(事前に)知ってましたよ。あの子(興毅)はやっぱりスターですねぇ。ただ、うちが(演出を)やっているわけではないですが」とテレビ局の主導をあっさりと認めた。内藤本人も「知名度がある選手がああいうパフォーマンスをやるのは大賛成」と理解を示し、対戦にも前向きな姿勢を見せた。
東日本ボクシング協会の大橋秀行会長も「私はあれくらいは問題ないと思う。きっとテレビの視聴率もかなりいいはずですし」と乱入に肯定的だった。
怒りの収まらない金平会長は、8月にも独立が認められる亀田陣営に坂田戦の「オファーを出す」と明言し、今回の乱入騒動の狙いは「ギャラの吊り上げだ」とも吐き捨てた。
格闘技ジャーナリストの片岡亮氏は「もし、亀田が本当に内藤と闘うのならば、あのパフォーマンスもありかもしれない。しかし興毅は、内藤のような『強打のある選手とは絶対にやらない』というのが、これまでの定説。ギャラの吊り上げなのか、本気の挑戦なのかは、結果をみれば分かるだろう」と指摘した。
ZAKZAK 2008/07/31