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内閣改造:浮揚効果か均衡崩壊か「両刃の剣」
福田康夫首相がかたくなに沈黙を守る中、内閣改造の有無をめぐる与党内の論議はヒートアップする一方だ。人心
一新で政権浮揚効果が期待できる半面、処遇されなかった者を中心に不満を残す可能性がある内閣改造。毎日新聞
の世論調査の過去のデータからも「両刃の剣」であることが浮かび上がる。
97年9月に改造に踏み切った橋本龍太郎首相(当時)は派閥均衡を優先する人事を敢行した。この中でロッキード事
件で有罪判決が確定した佐藤孝行氏を総務庁長官に起用。それが響く形で内閣支持率は改造前から4ポイント下が
り、33%になった。
逆に支持率アップにつながった例は小泉純一郎首相(同)が行った03年9月の改造。小泉内閣にしては支持率低迷が
続いていた中、小池百合子氏を環境相に起用したほか、同時に行った自民党役員人事で安倍晋三氏を幹事長に抜て
き。支持率は11ポイント上がり、65%となった。
小泉氏が「改造は失敗したら退陣だ」と語るのもこうした現実を熟知しているからで、首相も慎重にならざるを得ない。
首相は22日の自民党役員会で「いろいろあるが、総合的に判断したいので、役員の意見も教えてほしい」と発言。
「改造の決断か」などと憶測を呼んだが、明言はしなかった。
現在の体制は党内各派の領袖を閣僚や党執行部に取り込んでいるだけに、改造を断行すればバランスが崩れる可能
性がある。また、新閣僚に不祥事が発覚すれば、大打撃になりかねない。一方で、改造を見送った場合、森喜朗元
首相が「辞めるつもりなのかと取られかねない」と指摘するように求心力が低下する恐れがある。いずれにしても政権
運営上のリスクを抱えている。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080724k0000m010087000c.html