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http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200807230078.html
「橋下予算」、自民・公明・民主賛成で成立へ(1/2ページ)
2008年7月23日
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大阪府の橋下徹知事が初めて編成した08年度一般会計予算案が、23日午後の7月臨時府議会本会議で可決、成立する。人件費と私学助成の削減幅を原案より18億円縮小し、与党の自民、公明両会派に加え、野党の民主も賛成する。一般会計の予算規模は2兆9247億円で、前年度当初比3309億円(10.2%)減の超緊縮型だ。ただ、税収の落ち込みで10年連続の赤字予算になった。人件費削減や文化施設の統廃合などで賛否両論を巻き起こした橋下知事の財政再建は、実行段階に入る。
橋下知事は就任以来、「収入の範囲で予算を組む」という原則を掲げてきた。昨年末、府が4年間で3500億円もの借り換え債を増発して赤字を穴埋めしていた「赤字隠し」が発覚。このため、借り換え債の増発を今年度からとりやめ、7年間で減債基金から5202億円を借り入れてきた繰入金もゼロにした。
歳入が減るため、私学助成や建設事業費などの歳出削減を進めた。その結果、一般会計の予算規模は8年ぶりに3兆円を下回った。
また、橋下知事は就任以来、「府債発行ゼロ」との原則も掲げていたが、財源不足を補う退職手当債185億円を含め2674億円の府債を発行。07年度当初より382億円増えた。景気後退の影響で税収の4割を占める法人2税が前年度当初比で587億円(9.8%)減り、税収の落ち込みを補う減収補填(ほてん)債850億円を発行することになったのが響いた。
橋下知事は7月臨時府議会での議論の末、人件費と私学助成の削減幅を縮小した。人件費は一般職基本給の削減率4〜12%を一律0.5ポイント引き下げるなどした。当初の削減効果額は345億円だったが、329億4千万円に減った。私学助成については、幼稚園の運営費補助金の削減率5%を2.5%に緩和した。削減効果額は4億4千万円が2億1千万円に減った。
修正の結果、18億円の歳出が新たに増える。一部は財政調整基金で手当てするが、14億4千万円の歳入不足が生じた。このため、原案では35億6千万円だった赤字額は50億円に拡大。府の赤字予算は10年連続になるが、府は予算執行段階で赤字を解消すると説明している。(春日芳晃)