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あるかサプライズ…福田内閣改造で“小泉暗躍”説
自賛サミット後も支持率上がらず
福田首相(クリックで拡大)
福田康夫首相が内閣改造を前にジレンマを抱えている。与党内では「福田カラー」を鮮明にすべきという声が続出しているが、世論調査によれば、福田首相の政策や手腕自体に国民の拒絶反応が高まりつつあるのだ。永田町では、小泉純一郎元首相絡みの仰天情報まで流れる。改造断行は、福田内閣の終わりの始まりになりかねない。
「福田首相は自前の人選をすべきだ。経済的に厳しい時期に来ており、機動的な政権運営が必要だ」
自民党の谷垣禎一政調会長は16日夜、記者団にこう語り、内閣改造では福田カラーを打ち出すべきとの考えを示した。最近、森喜朗元首相や古賀誠選対委員長からも同様の発言が続いている。
安倍晋三前内閣をほぼ居抜きで引き継いだ福田首相にとって、「自前の内閣」を構えることは悲願ともいえる。だが、北海道洞爺湖サミット後に公表された世論調査の結果が、官邸周辺に波紋を広げている。
産経・FNN合同調査によると、福田首相のサミットでのリーダーシップについて69.9%が「評価しない」と答え、指導力についても79.6%が「不支持」と答えた。
「福田カラー」封印人事を助言したと噂される小泉元首相。プライドが高く、国民目線とずれた福田首相には届きそうもないが
個別政策の評価も驚くほど低く、外交政策で66%、医療・年金問題で77.5%、北朝鮮問題も71.9%が「評価しない」と答えており、「評価する」はすべて20%未満だった。
福田首相は周囲に「こんなにうまくいったサミットがあったか」と自画自賛していたが、国民感情とは大きくかけ離れており、福田首相の政策や手腕には「NO」が突き付けられているのだ。
こうした中、永田町でこんな仰天情報が広まっている。
「小泉元首相が福田首相に対し、『内閣支持率を劇的に回復させるにはサプライズだ。(外交理念の違う)麻生太郎前幹事長を外相に抜擢して、これまでの外交政策を180度転換してはどうか』などとアドバイスしたとの噂がある」(自民党関係者)
ただ、麻生氏周辺は「福田首相とは思想・哲学が違う。絶対に入閣はない」と断言する。
ジャーナリストの上杉隆氏は「最近、小泉氏は(自分の?)携帯電話を持って、いろいろな人に電話している。福田首相にアドバイスをした可能性もある。しかし、『8派連合』『古色蒼然』という福田カラーで改造しても支持率は上がらない。1人、2人でいいからサプライズは必要だろう。麻生外相よりも、例えば小泉外相とか小池百合子官房長官、または小池幹事長などが実現できれば、1、2カ月は持つのではないか」と語る。
福田首相が思案を重ねる夏休みは21日まで続く。