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http://www.amakiblog.com/archives/2008/07/16/#001014
2008年07月16日
追い込まれつつある自公政権
福田首相が今日から21日まで夏休みに入ったと今日(16日)の各紙が報じていた。
夏休み中に内閣改造について検討するかと記者から質問された福田首相は、「何をかんがえますかね。それを考えましょう」ととぼけたという。福田さんらしい。
しかし、福田首相がいかにとぼけても、政局は動く。内閣改造があってもなくても、夏休み明けから政局は動き出す。
どんなに解散・総選挙を引き伸ばしても、どんどんと時間はなくなってくるからだ。
どんなに解散・総選挙を引き伸ばしても、日本の苦しい状況は更に悪化していくからだ。
メディアは民主党の代表選挙の事ばかりを書きたてている。小沢民主党の亀裂をことさらに強調する。
確かに民主党は分裂含みだ。自民党から揺さぶられるおそれは常にある。
しかし、より深刻な問題を抱えているのは、実は政権政党の自民党と公明党のほうなのだ。
それを示す記事を月刊文芸春秋8月号に見つけた。
一つは矢野元公明党委員長の手記である。
創価学会から人道にもとるような恐喝、恫喝をされ、ついに怒りが爆発したようだ。
「私はもう76年も生きた。これからは腹をくくって生きていく。いかなる妨害にも立ち向かっていく」と、言い切って、創価学会幹部と徹底的に国会で対決すると宣言をした矢野の手記は超ど級の迫力がある。
創価学会にとっては最大の危機だ。
権力を手放す恐ろしさを知っている公明党は、民主党との連携さえ視野に入れ始めたらしい。しかしそのような権力志向の創価学会が一般国民にどう映るか。非常事態である。
もっと深刻なのは自民党だ。なかでも福田と小泉の激突である。
小泉の頭にあるのは自分の生き残りであり、次男への政治の世襲である。
一時は総選挙を任期いっぱいまで引き伸ばし、自民党の延命を期待した時期もあった小泉だが、どうやら最近は自民党はいつ選挙をやっても負けると観念したようだ。
福田を見限ったのだ。誰が福田の後をついでも勝てないと見切ったのだ。
だから自民党と民主党を分裂させ比較第一党、もしくはあらたな保守連立を小泉は仕掛けだしたのだ。
その事を指摘しているのが同じく文芸春秋8月号にあるペンネーム赤坂太郎の政治コラムである。
中川秀直、前原誠司、小池百合子らをさかんにけしかけ、自分は軍水気取りでいる。
そのような小泉に福田は怒り心頭に違いない。もともと小泉とは合わない。その小泉が、首相の専管事項である解散時期や、内閣改造についてぺラペラとしゃべり始めた。頭にこないはずはない。
小泉でなくとも、今の自民党には、福田では戦えないと考える連中が多い。しかも彼らは同時にまた反小泉の面々である。
要するに、今の自民党は誰も福田を支えようとしていないのだ。
それを知っている福田は、しかし自民党総裁であり、首相である。絶大な権力を持っている。
そして、地位に連綿としない福田には、その権力を思う存分発揮できる有利な立場にある。ああ見えても福田は強いところがある。
要するに自民党は修復できないほどに分裂している。終わっているのだ。
自公政権は、野党が何をしなくても日増しに追い込まれていくであろう。
民主党の代表選挙などに目を奪われていては、本当の政局を見失うことになる