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米国の若者はテレビ見ない 視聴者平均年齢は50歳
日本ではウェブやケータイの普及で「テレビ離れ」を指摘する声が多いが、米国では、この傾向を
はっきり示す調査結果が明らかになった。若年層がテレビ離れした結果、視聴者層が高齢化、
5大ネットワーク(CBS、ABC、NBC、FOX、CW)視聴者の平均年齢が初めて50歳に達したのだという。
日本国内での調査結果を見ても、「高齢化」の傾向は表れており、日米ともに、広告売り上げにからんで
対策を迫られることになりそうだ。
調査会社「マグナ・グローバル」が2008年6月末に公表した米テレビ07〜08年シーズンについての
調査資料によれば、5大ネットワークを生で(録画せずに)見ている視聴者の平均年齢は50歳であることが分かった。
ネットワーク別に見ると、CBSが54歳、ABCが50歳、NBCが49歳と、3大ネットワークが平均年齢を押し上げている形だ。
また、特に「高齢化」が急速に進んでいるのは、ABC、NBC、FOXだという。
人口統計による米国の平均年齢は38歳で、大手ネットワークが「最大公約数」的な番組を流していることを考えると、
視聴者層が高齢層に偏っていることが浮き彫りになった形だ。さらに、広告主が最も重視する年齢層は「18〜49歳」。
視聴者の平均年齢がこの範囲を外れてしまったことで、広告営業の面でも業界に影響を与えそうだ。
前出のマグナ社では、「若年層にとっては、伝統的なテレビは、もはや物事を最初に知るための手段だとは限らない」
と、高齢化の理由を分析。ネットなどのテレビ以外の媒体が、若年層の視聴者を奪っているとの見方を示している。
一方、日本での状況はどうだろうか。NHK放送文化研究所の「2005年国民生活時間調査報告書」では、00年と05年の
テレビが視聴される傾向を比較している。
全体としては見られている時間は変わらないが、男性40代や女性10代〜30代が減少傾向。それでも全体の
視聴時間が変わらない原因については「70歳以上や無職が全体の視聴時間を支えている面が大きい」と分析している。
こう見ていくと、日米ともに視聴者の高齢化が進んでいることは間違いなく、すでに深刻化しつつある広告収入の
落ち込みに拍車がかかる可能性もありそうだ。
http://news.livedoor.com/article/detail/3717678/