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http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20080617-02-0202.html
太田昭宏「刺客」にピリピリのワケ
2008年6月17日 読売ウイークリー
公明党の太田昭宏代表が次期衆院選に向け、次々と現れる「刺客」の影に、神経をとがらせている。
最初に現れたのは、民主党の大看板、小沢一郎代表。5月中旬、岩手から太田氏の選挙区である東京12区に国替えする案が浮上した。
テレビカメラの前では冷静にノーコメントを貫いた太田氏だが、周囲には、「おもしれえじゃねえか。たたきつぶしてやる」と、闘志を燃やしていたという。
民主党内では、千葉7区の太田和美衆院議員を差し向ける案も出ている。与党党首と注目度抜群の「元キャバ嬢」の「太田対決」となれば、ワイドショーなどの取材が殺到するのは必至。太田代表側は、「世論の風向き次第で、何が起きるかわからない。話題性のある候補は厄介だ」(陣営幹部)と警戒する。
東京12区は、2000年の衆院選まで、八代英太・元郵政相(自民=当時)の地盤だった。03年衆院選で、八代氏が比例選に回り、太田昭宏氏が12区で立つという自公両党による候補者調整が行われたが、太田氏と次点の差は約3600票差と、薄氷の勝利だった。05年の「郵政選挙」では、太田氏は与党への圧倒的な追い風で票を伸ばしたが、得票率は03年より低い43・2%だった。選挙地盤は決して盤石ではない。それだけに、対抗馬の動きには敏感になっているわけである。
そのためか、地元回りの熱心さにも危機感がにじみ出ている。選挙区内には、太田氏が大工やパン屋、医師などさまざまな職業に扮した“コスプレ”ポスターを大量に張って、親しみやすさを印象づけようと懸命だ。国会にあっても、見学に訪れた小学生の一団が地元からと見るや、子どもたちを通じた親へのPR効果に期待してか、一人一人と握手をかわす徹底ぶりが目を引く。
今年9月には、代表として初の改選期を迎える。再選は確実視されているが、それも議員バッジあってこそ。関係者の間には、
「太田代表は北側一雄幹事長の代表昇格までのつなぎ。北側氏は創価大の一期生で、公明党の支持基盤である創価学会内の純粋エリート。いずれ代表になるものと意識している」
との見方もあるから、なおさら次期衆院選で下手な戦いぶりは見せられない。
4期8年にわたりトップを務めた神崎武法・前代表のような「長期政権」となるのか、それとも「短命」で終わるのか――。太田氏は正真正銘の正念場を迎えつつある。