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http://www.okinawatimes.co.jp/day/200806101300_03.html
2008年6月10日(火) 朝刊 2面
野党・中立56%/政党別得票率
県議選は八日の投開票で四十八議席が確定した。野党・中立が過半数の二十六議席を獲得、与党は二十二議席にとどまり、与野党逆転の結果になった。無投票だった南城市区、石垣市区を除く十二選挙区の有効得票数は五十五万六千四百五十三票。得票割合でも野党・中立が55・90%を占め、与党の44・10%を約10ポイント上回った。
与党の得票率が低下したのは、前回二十三人いた無所属候補が九人に減少したことも影響した。保守層の受け皿として約三割の得票があったが、今回は一割弱にとどまり、新人六人が落選するなど伸び悩んだ。
政党別の得票は、自民の28・89%がトップ。前回より約4ポイントを伸ばしたのは、公認候補の増加に伴うもの。無投票の二人を除いた公認二十人で十六万八百五票を獲得したものの、六人が涙を飲んだ。
自民に次ぐのは社民の10・11%で、前回より約4ポイント増加。六人で五万六千二百五十八票を獲得して五人が当選。改選前より一議席伸ばした。
共産も六人で四万七千二百八十五票(得票率8・49%)を得て、二議席増の五議席を確保した。
初めて公認四人を立てた民主は各選挙区ともトップ当選。歴代最多得票となった上里直司氏(那覇市区)の一万八千三百三十一票をはじめ、五万三千四百四十二票(9・6%)を獲得して大きく躍進した。
公明は微増の三万四千三百三票(6・16%)で改選前の三議席を維持。社大は四人で二万七千七百九十一票を集めたものの、得票率は4・99%と下げ二議席の減。政党「そうぞう」は1・65%で一議席だった。
野党系無所属は、前回より十人多い十九人で十一万七千七十一票を獲得。得票率は約10ポイント伸びて21・03%となり、九議席を得た。
北部以外 野党が過半数
地域別得票率を与野党で比較すると、北部以外の地域で野党が得票率50%を超えた。前回は与党が北部、南部、先島地域で70%を超え、那覇市区でも64・79%を占めるなど圧倒的強さで票を伸ばしたが、今回は与党の落ち込みが目立つ。
仲井真県政への影響度が大きいとして、与野党ともに県都での過半数確保を目指し、那覇市区で総力戦を展開した。総得票数は前回より約一万票増えて十二万七千七百十四票。野党が前回より得票数を20ポイント上昇させた半面、与党は前回より20ポイント減少。議席も与党五、野党六となった。
中部では野党が約十四万四千四百票を獲得し、与党に三万四千票余の差をつけた。その結果、野党は与党より三議席多い十二議席を確保。与党は、自民現職がうるま市で苦杯をなめたほか、浦添市でも苦しい戦いを強いられた。
前回、与党が得票率74%と圧倒した南部も、他の地域と同様に与党が30ポイント近く減らした。
また、宮古島市は総得票二万八千六百五十票で、与党の得票は36%にとどまった。北部は今選挙で唯一、与党の得票率が高かったが、総得票五万八千百十二票のうち与党52%、野党48%で、与野党が二議席ずつ分け合う結果になった。
民主会派結成へ
無所属議員の参加促す
四人の公認がトップ当選を果たした民主党県連(喜納昌吉代表)は九日、喜納代表や当選者四人らが協議し、県議会で民主会派を結成する方針を決めた。県議会で同党の会派が結成されるのは初めて。野党系無所属の当選者に参加を呼び掛ける。
12日に当選証書
正副議長選出は26日
八日に投開票された県議会選挙で当選した四十八人の新県議は、十二日午前に県庁内で当選証書が付与される。その後、各派代表者会議があり、会派の所属や特別委員会の設置などが協議される予定だ。
各議員の任期は二十四日から。初登院は、改選後初の議会になる六月定例会開会の二十六日。同日、正副議長を選出する。
平均年齢は54・98歳に
前回より1・6歳若返る
新県議の平均年齢は五四・九八歳で、前回当選者の五六・五八歳より一・六歳、任期中の現職より五・六二歳若返った。
最高齢は六十八歳で、最年少は三十五歳。年代別では五十代が二十二人で最も多く、六十代十六人、四十代六人と続いた。三十代は現職一人から四人に増え、復帰後世代が二人当選した。
女性は過去最多の十人が立候補して七人が当選。過去最多になる。
最多得票の当選者は、過去最高の一万八千三百三十一票を獲得した那覇市区の上里直司氏。
一方、最少得票の当選者は、九人が乱立した浦添市区で滑り込んだ池間淳氏の五千百八十一票だった。池間氏と次点の票差は百四十九票。前回の三十五票差に続き、わずかな差で逃げ切った。