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たこ焼き販売車を差し押さえられ悲観か 熊本の6人死亡
2008年05月28日06時28分
熊本県宇城市三角町の三角港で軽ワゴン車が海に転落し、乗っていた家族7人のうち6人が水死した事故で、亡くなった同町三角浦、今井昭一さん(63)は市税を滞納したため、たこ焼きの移動販売用の車を市に差し押さえられていたことが市や知人らの話でわかった。県警が27日、現場の実況見分をしたところ、岸壁にはブレーキをかけた跡はなかった。
宇城市に差し押さえられ、タイヤをロックされた今井さんの車=27日午後1時28分、熊本県宇城市三角町三角浦、枝松佑樹撮影
近所の人らによると、今井さんは95年ごろ、大阪府東大阪市から家族で熊本に戻った。三角町でアイスクリーム店を開いていたが、同店の収入は少なく、熊本市などでたこ焼きを移動販売して稼いでいたという。
だが、固定資産税など市税計約100万円を滞納。宇城市は市税滞納者の車などの差し押さえを今年度から始めており、今井さんが所有する4台のうち移動販売車を含む2台を今月14日、タイヤをロックして差し押さえた。残りの2台のうち1台は廃車同然で、もう1台が海に転落した軽ワゴン車。今井さんは足腰が痛むなど体が弱っていたのに加え、移動販売車を動かせなくなって将来を悲観していたという。
宇城市の宮崎一誠・市民環境部長は、今井さんの車の差し押さえについて「残りの車で営業はできると判断した。まさかこんな結果になるとは思わなかった」と話した。
亡くなった6人のうち、今井さんの長女で大阪府東大阪市友井4丁目、仲谷雪菜さん(16)は、子の香蓮(かれん)ちゃん(6カ月)の出産・育児のため、大阪から里帰りしていたらしい。
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