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http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_36ba.html
小学館との和解で明らかにされたように、「女性セブン」の当該記事は事実無根であった。「ムーブ!」では「女性セブン」の記事内容が事実であるとの断定的な表現を用いて同記事が紹介されたうえで、コメンテーターによるトークが行われた。同日に発売された週刊誌であるから、週刊誌記載の記事内容が事実であるかどうかを確認することは実質的に不可能である。したがって、番組出演のコメンテーターの発言においては、週刊誌の報道内容が真実であるかどうかについての慎重な判断がベースに置かれなければならなかったはずだ。
この日のコメンテーターは大谷昭宏氏、宮崎哲弥氏、橋下徹氏の3名だった。すでに5月22日付記事で記述したように、宮崎氏はこの番組のなかで、「ほとんど報じられなかった1回目の逮捕のときには、当時所属していた野村総合研究所がもみ消したわけですよ」と発言したが、逮捕の事実も野村総合研究所がもみ消した事実も存在しない。事実でないことを断定的な表現を用いて発言することは許されない。
この「ムーブ!」という番組のなかで宮崎氏は、「これは性癖、嗜壁で、このちゃんと治療して、こういう、この累犯を行わないようにすることの方が彼としてはよかったのだろう」、「治療させるべきなんですよ」、「まあ、実刑はやむをえないのかもしれないけれど、とにかく治療させると」などの発言を繰り返した。
現大阪府知事の橋下氏は、「病気だと思います」、「病気じゃなければそれはねえ、更生の可能性ってあるんでしょうけれども、これはもう、宮崎さんとも話しましたけれども、これはもう、その、何かりく、理屈で治すってことじゃなくて」、「カウンセリングは無理ですねえ、もう、ほんとに薬物等でホルモン抑制とかそういうことをやらないと無理ですよ」と応じた。
さらに、大谷氏は「彼はねえ、もうなんかあってもまたその性癖が出てしまうと」、「こういうことやってちゃだめ、(冤罪とか)馬鹿なこと言っちゃいけません」、「その中でやっぱりねえ」、「カウンセリングはだめだなあ」、「もう、やく、薬物ですねえ」などと発言した。
これらの発言の是非は読者にご判断願いたいが、大谷氏は現在、テレビ朝日番組「サンデープロジェクト」で「シリーズ 言論は大丈夫か」を担当している。このシリーズ特集では、直近の5月25日放送では「救済されない冤罪」を特集した。過去には、「本当に“推定無罪”か」(4月13日、4月6日)などを特集している。