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2008年05月13日 (火)
おはようコラム 「危険水域突入の福田政権」
(阿部キャスター)
おはようコラムです。今月のNHKの世論調査で、福田内閣の支持率が21%に急落しました。なぜ支持率の低下に歯止めがかからないのか。影山解説委員に聞きます。
Q1:福田内閣の支持率。下がる一方ですね
A1:とうとう危険水域と言われる20%台に落ち込んだが、深刻なのは、仰る通り、このように政権発足以来支持率が下がる一方だということ。最近の内閣でも例がない。その理由だが、小泉政権が残した負の遺産の処理に追われっ放しで、いつまで経っても自前の政権戦略が描けないということが一つの大きな理由。
Q2:小泉政権の「負の遺産」と言うと?
A2:まず、後期高齢者医療制度。今月の世論調査では「廃止もしくは見直し」という答が合わせて87%もあった。この制度は、小泉政権が行った医療制度改革の柱だったが、国民的な理解を十分得ないまま導入を決めた結果、今になって大騒ぎになっている。もう1つはガソリン税の問だが、世論調査では暫定税率の復活を「評価しない」という答が67%に上っている。この暫定税率を含めた道路特定財源の問題も、小泉さんが「無駄な道路は作らない」と言って始めた道路公団改革が中途半端に終わって、その中で手つかずで残された問題。福田政権は、要するにこういう小泉改革の後始末に追われているのが現状。
Q3:それでは福田カラーは見えて来ないのも当然ですよね
A3:その通り。本来、福田政権は、小泉改革の見直しを期待する与党内の声に後押しされてスタートしたし、福田さん自身、高齢者医療の負担増の凍結を総裁選挙の公約に掲げていた。それが今では制度の維持をPRする立場だし、道路問題ではいつの間にか一般財源化で小泉改革をもう一歩進める役回りになっている。どっちが福田カラーなのか。政権戦略がはっきりしないまま、民主党や世論に押されて場当たり的な対応をしているようでは支持率は上がらない。
Q4:しかし、支持率がここまで下がって、福田政権はやって行けるのですか
A4:与党の中には、解散を出来るだけ先送りにして、風向きが変わるのを待つべきだという声が強いが、政権が目指すものをもっとはっきり示さないと支持率はさらに下がるだけだ。自民党の中には、それなら、総理大臣を変えて、人気があるうちに解散すればいいという声もあるが、その自民党の支持率も今月初めて民主党に逆転された。世論とのズレは、顔を変えたら済むといった生易しいレベルではないということを与党の議員ももっと深刻に受け止める必要がある。
投稿者:影山 日出夫 | 投稿時間:08:17
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