★阿修羅♪ > 昼休み10 > 642.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080501-00000020-maiall-pol
<座談会>政治記者長老3人が切る 政局の行方(下)
5月1日15時42分配信 毎日新聞
■問責決議案の行方
松田 小沢一郎・民主党代表は、抵抗政党であるところまではうまく持って来たが、これからは政権担当能力というか、自民に代わりうる勢力ということを誇示しなくてはならない。なかなか難しいんじゃないか。政権担当能力を示すとすれば、本来は、暫定税率を廃止したらどうするんだ、という代案を示さないといけない。
山田 菅直人代表代行や岡田克也副代表にしても、小沢さんへの批判は胸にしまっている。「黒い猫でも白い猫でも、政権を取る猫はいい猫だ」という判断に切り替えている。自分たちのやり方では政権が取れなかったのだから、今勢いがあるなら、これで行くしかないじゃないか、という感じですよね。
岩見 だけど、小沢戦略というのは、権力闘争至上主義だよね。否定はしないけども、程度問題だね。
山田 民主党は徹底的に攻め立てて、福田さんのやる気をなくさせてぶっつぶしてやろうという戦略ですから、世論がついてくるタイミングを探って問責決議案を出してくるんじゃないですか。
松田 基本的には、今国会で出すでしょう。出さないと、小沢さんの内閣打倒路線は決着しないわけだから。
岩見 しかし、今は出すメリットがどこにあるか迷っているんだよな。
松田 問責を出した後の展望が開けない。審議拒否をしていると、抵抗勢力としか思われない。2大政党下における在り方を示したいが、それがジレンマになっている。
■政界再編は
松田 中川秀直元幹事長が4月29日、「秋以降、経済・財政政策をめぐって政界再編が起きるかも」と発言している。
岩見 あれは、中川さんから、財政再建路線の与謝野馨前官房長官グループへの挑戦状だろう。経済政策の路線の違いだけで、自民党が割れるとは思わない。
松田 さきがけ、日本新党など少数政党出身者が、人脈で動いているだけ。大掛かりな動きになっていない。
山田 岩見さんは、福田政権はサミットまでは持つと言われた。私も基本的に同じ意見ですが、4年前の5月連休明け、福田官房長官が突然辞任したことを思い出します。どうやってもうまくいかないとなると、さっと退く可能性も全くないとは言えない。
岩見 産経新聞が、ポスト福田で小池百合子さんを有力候補だなんて書いてたけど。
山田 度胸はいいけど、党内基盤が全くない。
松田 自民党は追いつめられると何でもアリだ。もし総裁選となって注目されれば国民的人気は出るだろう。でも背後には小泉純一郎元首相がいる。次の選挙は小泉政治の総括が争点になるだろう。本命は麻生太郎前幹事長、政界再編含みとなれば与野党相乗りしやすい与謝野さんで、小池さんはダークホースだ。
岩見 与謝野さんにはその気がある。病気をしてから変わった。腹をくくったな。
山田 谷垣禎一政調会長の影がかすんできましたね。
松田 中宏池会ができ、かえって古賀誠選対委員長の陰に入って存在感が薄くなった。
岩見 さる政局通が加藤紘一元幹事長の目もある、と言っている。
松田 あれには驚いたな。
岩見 総選挙の時期は……分からないな。来年9月の任期満了まで、できるだけ遅らせたいだろうが、限度がある。来年の初めじゃないか。
松田 消費税上げの議論が秋には本格的に始まる。消費税アップが固まる前の今年中の方が与党には有利だ。
岩見 解散は与党が勝てる時期にするものだが、その選択の幅が狭まってきている。サミットで福田首相の人気が高まったら、秋解散かな。