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http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20080429-01-0202.html
江田五月「史上最低の議長」とまで言われて…
2008年4月29日 読売ウイークリー
江田五月参院議長の議会運営に対する与党からの不満が、頂点に達しようとしている。野党が多数派の参院で、政府提出法案の審議の遅れや空転への議長の対応が、与党の目には「不公平」と映っているからだ。
最近では日銀総裁・副総裁人事をめぐり、参院が民主党主導で不同意を連発し、政府・与党は煮え湯を飲まされた。議会運営の円滑化の観点から全会一致で決めるのが慣例になっている法案審議の付託先などまで、多数決で決まる場面が目立つ。
そんな“暴走”のたびに、参院の与党幹部が江田議長のもとに駆け込み、「民主党は横暴だ」と訴える光景が日常茶飯事となっている。
しかし、民主党出身の議長の腰は重い。2007年8月に全会一致で選出された際は、「過去に経験したことのない政治状況に直面している。公正、公平を旨として議院の円滑な運営に努める」と宣言しただけに、与党側の怒りや不満は「あの言葉はウソだったのか」と、江田議長に向かっている。
「史上最低の無責任議長だ」
参院自民党の脇雅史国対筆頭副委員長の言葉は痛烈だ。
「原告の訴えを無視し、被告の肩ばかりを持っている」
江田議長が裁判官出身であることから、こう批判する参院自民党の鈴木政二国対委員長は、議長不信任案の提出もちらつかせる。
日銀人事案の採決で造反した民主党所属参院議員の常任委員長職を解く採決が行われた参院本会議では、議長が「異議ありませんか」と問うと、与党席から「異議あり」の激しいヤジ。その声を無視して「異議なしと認めます」と、可決を宣言すると、与党議員の一部がさらなる怒号を浴びせる始末。「議長の権威など、あったものじゃない」と、関係者はため息をつく。
今年1月、ガソリン税の暫定税率の期限切れをにらみ、与野党が激しく対立した際は、25年ぶりの衆参両院議長あっせんに乗りだし、与野党合意を実現させ、存在感を示した。だが、与党にとっては、暫定税率失効を回避する「つなぎ法案」を撤回したことがアダになり、結局、暫定税率は失効してしまう。
江田議長は、
「与野党合意の反故に、私が責任を取れと言われても困る」
と、こぼすが、自民党幹部は、「民主党の最大の“功労者”は1月の『つなぎ法案』を阻止した江田議長」と言い切る。
政府・与党側からの逆風が吹き荒れる日々だが、自身のホームページにつづられた、議長公邸の庭で満開の桜を楽しむ様子や、手作りのカレーライスでの宴席の話などからは、議長生活を満喫している姿が伝わってくる。2月には、公邸の庭の木々にシジュウカラやスズメ向けに巣箱を10箱設置した。
「にぎやかなハウスになってほしい。国会もにぎやかなほうがいい」
と話す江田議長にとって、ハウス(院)での与野党対立の喧噪と、鳥たちの愛らしい声に、区別はないようだ。