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補選山口2区 「直近の民意」明確になった
2008年4月29日 予想を上回る敗北だったのではないか。有利とされる補選で、しかも保守王国といわれる地区で自民党は痛い星を落とした。
福田政権発足後初の国政選挙となった衆院山口2区補欠選挙は、民主党の平岡秀夫氏が自民党の山本繁太郎氏に大差をつけて勝利した。
内閣支持率が20%台の「危険水域」に突入、反転攻勢も見いだせないま低空飛行を続ける福田政権である。打撃は計り知れない。
だが自民党にいま求められるのは、逆風下で戦わざるを得なかったタイミングの悪さを嘆き悔やむことではない。まして敗因について「後期高齢者医療制度をめぐる偏った報道も一つの要素だったことは間違いない」(町村信孝官房長官)と八つ当たりしている場合ではないはずだ。
何はともあれ「直近の民意」は明確に示された。政府・与党は今回の結果を重く受け止め、今後の国会運営に臨むべきだ。
総力戦となった補選で民主党が採った戦術は、政府・与党への徹底した批判攻勢だった。ガソリン税の暫定税率復活を阻止するとともに、新年度から始まった後期高齢者医療制度など国民生活に直結する政策課題の問題点を突き、鋭く批判した。
対する自民党は、地域活性化を前面に打ち出し支持を訴えた。国政の課題を取り上げアピールするのは、この局面では分が悪いと判断したのであろうが、有権者の心をつかみきれなかった。
共同通信社の出口調査には有権者の投票行動がはっきりと映し出されている。ガソリン税の暫定税率復活では「反対」は65・8%を占め、「賛成」の34・2%を大きく引き離した。
後期高齢者医療制度についても手厳しい。世論調査では制度の見直しを求める意見が8割近くに達した。政府・与党は新たな制度設計を含め、ただちに抜本的見直しに着手すべきだ。
福田康夫首相の指導力不足も敗因の一つといっていい。「国民の目線」の旗印はどこへ行ったか。首相はいよいよ正念場だ。