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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2008042202005583.html
『高齢者反乱』与党に危機感 衆院山口2区補選 医療制度で苦戦対策へ
2008年4月22日 朝刊
与党は二十一日、衆院山口2区補選の苦戦と福田内閣の支持率低下は、後期高齢者(長寿)医療制度への反発が主因と見て、対策を検討し始めた。政府・与党では「高齢者の反乱」への危機感がにわかに強まっている。
報道各社がこの週末に調査した山口2区の情勢はいずれも、民主党公認候補の平岡秀夫氏が、自民党公認の山本繁太郎氏をリードしている。
与党は告示前の独自調査で、出遅れていた山本氏が激しく追い上げ、平岡氏とほぼ並んだ、との結果を得ていた。山本氏の逆転も間近いと見立てていただけに、「平岡氏先行」と一斉に報じられたことに衝撃は大きい。
内閣支持率も、過去最低を更新する調査結果が大半だった。
自民党幹部は「この時期、政府・与党に厳しい数字が出たのは、年金から保険料を天引きする後期高齢者医療制度の特別徴収が十五日に始まった影響としか考えられない」と指摘。公明党幹部も「制度の直撃を受けた」と語った。
町村信孝官房長官は二十一日、自民党の古賀誠選対委員長や谷垣禎一政調会長、公明党の太田昭宏代表らと相次いで会い、対応策を協議した。
町村氏は会談後の記者会見で制度の見直しを否定し、「制度の本来の趣旨を理解してもらう努力が不足していた。理解を得る努力を最大限していく」と述べた。
自民党役員会でも、制度の説明に全力を挙げることを確認した。席上、古賀氏は補選について「必ずしも明るい展望は開けていないが、最後まで頑張り抜きたい。逃げることなく、堂々と説明してほしい」と指示した。だが、二十七日の投票日に向けて展望を開くのは並大抵のことではない。
(新開浩)