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政治ここが知りたい 信用されぬ首相の『一般財源化』
問 首相の方針は「政府・与党決定」になった。
答 民主党はもちろん、自民党の若手にも、政府・与党決定では手続きがあいまいだとして、総務会での決定や閣議決
定を求める声がある。
問 なぜ手続きがあいまいなのか。
答 自民党総務会は党大会、両院議員総会に次ぐ意思決定機関で、閣議決定は政府の正式手続き。これらに比べる
と、今回の政府・与党決定は、与党や政府の機関決定と言えるか微妙だ。自民党は「融通むげ」(与党幹部)だから、
手続きがあいまいだと、骨抜きにされてしまうと思われているんだ。
問 そんなに疑われているわけは。
答 道路特定財源の一般財源化は、小泉純一郎元首相の時代から後退を繰り返してきたからだ。小泉氏は〇五年十
二月に「一般財源化を前提」とした見直しを政府・与党合意にまとめ、自民党総務会でも決定。この方針を〇六年の
「骨太の方針」として閣議決定したが、〇七年度予算では結局、千八百億円の部分的な一般財源化にとどまった。
問 安倍晋三前首相も一般財源化を掲げたはずだ。
答 安倍氏は〇七年三月の国会答弁で「揮発油税を含めて抜本改革する」と〇八年の法改正を明言したんだけど、
政権を引き継いだ福田首相は昨年末時点では、抜本改革に踏み込まなかった。その結果出てきたのが、この日参院
で審議入りした特例法改正案だ。
問 この法案は〇九年度の一般財源化方針と矛盾すると批判されているよね。
答 その通り。そもそも高い内閣支持率を維持していた小泉氏や、安倍氏が方針を掲げても、その通りにいかなかった
わけだから、政権基盤が弱体化している福田内閣が本当にやるのか、やれるのかとの疑念が消えない。
また、道路整備計画見直しをめぐり、小泉氏は〇六年三月の国会答弁で「(整備予定路線の)一万千五百二十キロは
(全部)造らない」と言い切ったものの、福田内閣が昨年末に決めた道路整備中期計画には、予定路線を含む約一万
四千キロの高規格幹線道路の整備推進が盛り込まれた。
背景には、道路族議員の強い意向が働いているけど、首相に族議員の圧力をはねつける気概がないと、一般財源化
は難しいね。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2008041702004257.html